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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2015
フィジカルじゃない!?バルサが重要視する12歳以下のサッカー選手に必要な要素とは
公開:2015年9月14日 更新:2021年1月27日
■バルサの一員であるためのプレー基準とは?
さらに厳しいのがサッカー面での基準です。バルサはトップチームから下のカテゴリーまで、同じ哲学のもとにサッカーをしています。そのため、バルサの一員としてプレーできるかが重要な判断基準になります。
「シャビやイニエスタのような選手をモデルに、バルセロナのスタイルを作っています。ただ、すべてがシャビやイニエスタのような特徴を持った選手ではありません。プジョルのような特徴を持った選手も、バルセロナの一員として育成していきます。試合を見るときには、選手の質をチェックします。スピードがあるのか、パスがあるのか(パスがある?)、賢さはどうか、スペシャルなタレントを持っているのかを見ています」(オスカルコーチ)
足が速い、体が大きい、パスがうまいといった部分は、ひと目でわかります。しかし、賢い選手の見分け方はむずかしいもの。はたして、バルサのコーチ陣はどこを見て、賢いかそうでないかを判断するのでしょうか?
「これはひとつの例ですが、ボールの動かし方やピッチのどの位置、タイミングでボールを持っている選手をサポートするかが、賢い選手かどうかを見分ける基準のひとつになります。ボールポゼッションのトレーニングをしているときでも、なぜそのアクションをするのかといった『プレーの理由』を見ると、賢い選手かそうでないかはわかります」
■この年代で最も重要視すべきはフィジカルじゃない
ワールドチャレンジに参加したバルサの選手たちのなかには、日本の選手と比べても小柄な子がたくさんいました。エースのシャビ・シモンズはその代表格です。セルジ監督は「この年代でもっとも重要視するのは、フィジカルではありません」と言います。
「我々はトップチームからアンダーカテゴリーまで、明確な哲学があり、それに沿った選手を獲得します。例を挙げると、フィジカルとテクニックであれば、テクニックを重視します。フィジカルが強くて技術的に劣る選手と、フィジカルが弱くて技術的に高い選手であれば、必ず後者を選びます。一番いいのは、スピードがあって、フィジカルが強く、テクニックがあり、頭の回転が速い選手ですが(笑)」
人間性、テクニック、インテリジェンス。これらがU12年代でバルサが注目するポイントだそうです。人間性は保護者の躾と大いに関係があり、「親の接し方が一番大切」とオスカルコーチは言います。次回の更新では「バルサが考える、子どもに対する親のベストなサポートとは?」に迫っていきたいと思います。
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