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これからのサッカーの標準!「ポジショナルプレー」入門編
これからのサッカーの標準「ポジショナルプレー」の鍵となる「中間ポジション」の位置と役割
公開:2022年3月30日 更新:2022年3月31日
最近よく耳にする「ポジショナルプレー」ってなに? そんな人に「入門編」としておすすめなのが3月に発売された『こどもポジショナルプレー ~ボールを追うサッカーから、ボールを追いかけるサッカーへ~』です。
ポジショナルプレーをわかりやすい表現で解説するとともに、ポジショナルプレーが身につく練習メニューも紹介。
本書にポジショナルプレーの達人として登場する中村憲剛さんも「これからはポジショナルプレーを標準装備する時代」とおすすめしています。
本書の中から今回はポジショナルプレーの鍵となる「中間ポジション」の解説と練習メニューを紹介します。
<<ポジショナルプレーでよく聞く「5レーン」とは何なのか。5レーンの解説
■「中間ポジション」って何?
相手と相手の間に立つことで、どちらがマークにつくか迷う
ポジショナルプレーを実践する上では、「中間ポジション」というものを活用していく必要があります。
「中間ポジション」とはなにか。読んで字のごとく「間」のポジションなのですが、これは「相手と相手の間」を意味します。相手の目の前に立つのではなく、相手と相手の間である「中間ポジション」に立つことでどのようなメリットがあるでしょうか。
最大のメリットは、相手を迷わせることです。例えば相手のSBとCBの間に立つことで、相手はどちらがマークについていいか迷ってしまいます。また、どちらかがマークについたら、マークについたDFはもともと自分が守っていたところにスペースを空けてしまうことになります。
■「中間ポジション」トレーニングメニュー
とめる蹴る
【ねらい】
中間ポジションでボールを受ける技術を磨く
【準備】
1.中央にマーカーを1m四方に置く
2.5人組で、中央に1人。四方に1人ずつ、図のように配置する
【ルール】
1.マーカー中央の受け手の選手(青)を中心にパス交換
2.中央の受け手は1から受けたら2へ。2から受けたら3へと連続してパス交換を続ける
3.ワンタッチで方向転換して、次のタッチでパスをする
4.トラップしたボールがマーカーから出ないようにプレーする
5.1人4周(右回り、左回り2周ずつ)行い、5人が順に交代していく
■練習のポイント
良い立ち位置を意識できるようになると、3人や4人の守備者の中間点にポジションをとることの利点に気がつきます。
しかし、ボールを受けたときにコントロールが体から大きく離れてしまっては、次のプレーにつながりません。
中間ポジションで仕事ができる選手の特徴は「ターンの技術」の高さです。ポイントになるのは、「ボールは止める、体が動く」という言葉。ボールをコントロールするときに軸足が地面についたまま方向転換しようとすると、ミスが起こりやすいです。
そこで、ボールタッチの瞬間に軸足をスッと抜いて次にプレーしたい方向を向くと、タッチする足も力が抜けて、ボールも止るようになります。
ターンの「質」が理解できると、練習の「質」も上がること間違いなし!
まだ指導現場では浸透していないチームもあるので「中間ポジション」と言われても親御さんにはピンとこないかもしれません。
それでも親御さんもサッカーの最新戦術などを何となくでも頭に入れておくと、お子さんと一緒にサッカーを見るのが楽しくなったり、子どものサッカーへのかかわり方がもっと楽しめるようになることでしょう。
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