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今回、無事に大会開催に至ったことについて、ACジュニオール内田桂太郎監督は「大変な震災があり、正直、サッカーがやれると思っていませんでした。このような機会を設けていただいき、協会の方や関係者の皆様のおかげで、こうして素晴らしい大会に選手が参加できることが本当に幸せだと思います。そのことを噛みしめながら頑張ろうという話を選手にしていました」と語ってくれました。
また、塩釜FCジュニア亀山博之監督は「いろいろ努力したおかげで大会ができて、子どもたちもそうですし、うちのチームではご家族も津波で家を流された方もいますから、そういった方々に明るい話題や希望があって良かったと思います」と教えてくれました。
また、宮城県サッカー協会小幡忠義会長は閉会式の挨拶で「皆さんから笑顔と勇気をもらいました」と選手たちの頑張りを誉め称えました。大会開催に尽力された方々からの言葉からは、いろいろな困難があった中でも、大会をやって良かったという思いが感じられました。
■被災地の期待を背負い、全国優勝目指すベガルタ仙台ジュニア
さて、優勝したベガルタ仙台ジュニア壱岐友輔監督は、例年、段階を踏んで「まず一勝」、「決勝トーナメント出場」といった目標設定をしてきましたが、今年は明確に「一戦一戦集中して戦って、一つでも多く勝ち星を挙げて今年は優勝に繋げたいと思います。今年は東日本大震災で被災された方達の気持ちを背負って戦うところもあるので、優勝して帰って来たいと思います」と全国優勝を目標にすると語りました。
決勝戦でハットトリックを達成したキャプテンの郷家友太選手は、4年生から全国大会の主力メンバーとして活躍。「テクニックだけではなくてチームをまとめ上げる力がある」と壱岐監督も評価しています。
郷家選手は全国大会出場は3年連続ということもあり、「全国ベスト16を抜く結果が出せれば良いと思います。チームに貢献できるようなプレーをして、10点は取りたいと思います!」と全国大会での活躍に意欲を見せてくれました。
ベガルタ仙台ジュニアも仙台だより第1通で紹介した通り、震災後3月いっぱいは練習することができませんでした。4月2日から練習を始めた後も、4月下旬までは照明の使用を自粛していたため、練習開始時刻を通常より30分繰り上げて日没までの短時間。普段よりも練習量が減っていました。
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