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単なるドリブルシュートで終わらない!ブラジルの名門クラブが不規則に障害物を置く理由とは
公開:2016年3月 8日 更新:2016年3月 9日
サッカー王国ブラジルでNo'1育成クラブとの呼び声高い『クルゼイロEC』。かつてジーコと共に"黄金のカルテット"と呼ばれたトニーニョ・セレーゾ(元鹿島アントラーズ監督)も所属していたブラジルの名門クラブです。今回は、かの名門クラブのコーチたちが来日し、日本の子どもたちを指導する『クルゼイロキャンプ』で行われるトレーニングのひとつをご紹介します。彼らが行うドリブル練習は、規則正しくコーンを並べるわけではなく、不規則に障害物が並べる。その理由とは?(動画提供:クルゼイロジャパン)
■テーマ
試合につながるボールコントロール
■用具
ボール、ゴール、マーカー、コーン
■進め方
1.ピッチ中央にコーン、マーカーをランダムに並べる。
2.3列に並んで、一人ずつスタート。
3.中央の障害を抜けて、シュート。
4.繰り返し。
スタート~50秒…丁寧にボールを運びシュートまで持ち込む。
50秒~1分10秒…ボール運びのスピードを求めていく。
1分10秒~2分…障害にぶつかったら、プレーを終わりにする。
2分~終了…障害の位置をずらして、新たなルートを探させる。
■ポイント
・シュートを最後にさせることで、ボールを運びながら次のプレーにつながっていくようにイメージを持たせたい。ただ、目の前の障害を交わすだけでなく、目的を持ったボール運びにつながっていくように。
・少しずつレベルUPを促していく。丁寧なボール運び→スピードUP→ぶつけたらプレー終了(正確性+スピードUP)
■クルゼイロコーチの目線
選手のレベルに合わせて声掛けを変化させていきたい。できている選手には、より試合に近い状況をイメージさせる声掛けや、プレーのバリエーションが増えるような声掛け心掛けたい。
マーカーを整然と並べた状態で速く上手く運べるだけでは、プレーの幅が狭まってしまいます。ランダムに並べられた障害を抜けていくことで、試合の中でもボールを運びながら自分で道を見つけていくプレーに近づいて行きます。現代サッカーではプレーのスピードが求められています。このようなトレーニングを通じてスピードと正確性、そこに即興性を兼ね備えた選手になって欲しいです。
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