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千葉の強豪街クラブが実践! 味方と繋がるために大切にしたい「へそを向けて相手を観る」こと

公開:2024年7月22日

サッカーの指導が学べる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、強豪チームや豊富な実績を持つ指導者による、トレーニング動画を配信中だ。

今回は、千葉県で長く活動し、数々の有望な選手を高校年代に送り出す、FCクラッキス松戸ジュニアユースの廣田大輔コーチによる「中盤からアタッキングサードへの侵入と、効果的なサイドバックの活用」をテーマとしたトレーニングを紹介したい。

COACH UNITED ACADEMY動画前編では「アタッキングサードへの侵入に必要なボールの動かし方と関わり方」をテーマに、パス&コントロール、4対2ポゼッション、3対3+GK2サーバーと発展させ、「味方と繋がること」を中心に、個人の技術と判断、連携を高めていく。(文・鈴木智之)

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相手と駆け引きをしながら、逆を取る

FCクラッキス松戸には、ジュニアユース男女、ジュニアのカテゴリーがあり、「ボールコントロールにこだわる中で、観て判断し、行動できる選手を育てる」ことをモットーに活動している。

廣田コーチは「チームでボールを握るために、相手と駆け引きをしながら、逆を取ることを大事にしています」と話し、このテーマでは「まずは中央突破をしようとし、その上で相手の変化を観て判断し、プレーすることが大切」と考え方を提示する。

今回のトレーニングでは「いつ、どこで何をどのように観るか、隣の人を観て動くという『サポート』に重点を置いてトレーニングしていきます」と説明し、「パス&コントロール」に入っていった。

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設定としては、コーンを四角形に配置し、それぞれに選手が立つ。前方へパスをし、パスを出した先のコーンへ動くことを繰り返す。

廣田コーチは「外足コントロール、外足フィード。マーカーはDFをイメージし、どうやってボールを受けるかを考えよう」と声をかけ、次のようにアドバイスを送っていた。

「ボールを受けるときは自分のプレーエリアを確保するためにマーカーから離れる。そして次に出す味方を観ておくこと。へそを向けて相手を観ると、自然と身体の向きができる。へそで繋がるイメージを持とう」

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次は、ボールを受けに近寄り、リターンをし、離れてまたボールを受ける動きにトライ。ここでも「次の味方をへそで観ながら近寄って、観ながら離れて受けよう」と声をかけ、斜め前の味方を観ておき、そこの選択肢も持ちながら、近くにいる味方にパスを出す動きを繰り返していった。

その後、「斜めにパスを入れてもいい」「パスを受けに来た人が、ボールを受けたら縦にパスを出す」など、自由にトライ。ただし「受け手と出してのタイミングを合わせること」は、忘れずに行うことがポイントだ。

DFの間や外側で、味方と繋がる

2つ目のトレーニングは「4対2ポゼッション」。ここからは相手(DF)をつけて、ボールの保持を行う。身体の向きや味方と繋がることは、トレーニング1同様、ポイントとしてフォーカスしていく。

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ルールとしては、アンダー2タッチでパスを30本回すことを目指す。

廣田コーチは「DFを自分に食いつかせると、逆サイドが空く」と話し、次のように続ける。

「アンダー2タッチなので、味方とショートパスをつなぐことで、DFは奪いに来る。そのときに、ワンタッチで空いた逆サイドの選手へパスを出そう」

大切なのは、ショートパスを繋ぎながら、いつ逆サイドに展開するか。その意識を常に持ち続けることだ。

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そのためには、2人のDFの間や外側で、味方と繋がることが重要で、「へそで味方と繋がっていると、遠い足でコントロールできるようになる」と説明。

ほかに、パスを出したあとに、へそを対面の味方に向けると、間接視野でサイドの選手も観ることができることをデモンストレーション。

「ボールではなく、次にパスを出す味方を観ておく。ボールが来たら、DFの変化を観る。この2つをやろう」

4対2のポゼッションは基本的なトレーニングだが、指導者が何に重点を置くかによって、選手の意識が変わり、実際の試合で通用するプレーに繋がっていく。この過程を観察することで、効果的なコーチングを学ぶことができるだろう。

サーバーの先に相手のゴールがある

最後は「3対3+GK2サーバー」。サーバー間を往復できれば1点で、サーバーはアンダー2タッチ、ライン上のみ移動できるというルールだ。

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廣田コーチが強調したのが「縦方向の情報をとる」こと。サーバー(目的)と味方を観ておき、次のプレーの判断材料にすることがポイントだ。

さらに「隣を観て、動こう」「縦パスが入ったときはスピードアップする」「細かく立ち位置を調整して、常に味方と繋がろう」といった声を、シンクロしながらかけていった。

実際の試合では、サーバーの先に相手のゴールがある。そのため、サーバーにボールが入るときは前向きになり、関わる人を増やすことにも意識を向けさせたい。

動画では選手の立ち位置を調整し、細かいアドバイスを送っているので、ぜひ「COACH UNITED ACADEMY」の動画を確認してほしい。

以上で前編のトレーニングは終了。後編では、実践に近づけた形でトレーニングを行っていく。

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【講師】廣田大輔/
大学卒業後、順天堂大学健康・スポーツ科学科目履修生となり、鎌ヶ谷西高校サッカー部コーチとして指導者のキャリアをスタート。その後、江戸川大学フットボールクラブにて5年間コーチをつとめた後、現在のFCクラッキス松戸(中学生)、まつひだいSC(小学生)の指導に約15年あたっている。JFA公認A級U-15コーチであり、2006・2007年度千葉県大学選抜チームコーチや千葉県4種ブロック技術委員もつとめている。

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