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コントロール・オリエンタード

「コントロール・オリエンタード(Control Orientado)」とは、スペイン語で「方向づけをしたボールコントロール」の意味を持つ。トラップと聞くと「止める」イメージがあるが、実戦の中では、立ち止まってボールを受ける場面はほとんどない。次のプレーをしやすくするためには、視野を確保するための身体の向き、自分がプレーしたい場所へと方向づけしたコントロールが必要となる。
 
そのためには、味方からパスを受ける際に、ボールにおへそを向けた(正面を向いた)状態では、視野が狭くなってしまうので、ボールに対して半身で受け、ファーストタッチを足元に止めるのではなく、次のプレーを考えて、身体とボールを方向づけすることが重要。
 
シャビやイニエスタが止まることなく連続したプレーをできるのも「コントロール・オリエンタード」を高いレベルで習得しているため。日本代表では、遠藤保仁(ガンバ大阪)、香川真司(マンチェスターユナイテッド)らが、このプレーに優れた選手と言われている。