みなさんはご家庭で冷凍食品を使用することはありますか? 家事に育児に仕事にと忙しい親御さんの味方となる便利な食材ですが、中には「冷凍食は食品添加物がたくさん入っていて体に悪い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかしそれは真実ではないのだそうです。
これまで子どもたちの食事のコツについてお話を伺った元日本オリンピック委員会強化スタッフで、現在はアスリートや企業の栄養アドバイザーであり、WATSONIA代表の管理栄養士の川端理香さんに、冷凍食品の使用についてお話を伺ったところ、「冷凍野菜などはむしろ積極的に活用してほしい食材」なのだと教えてくれました。はたしてその理由は何なのでしょうか。
今回は野菜やフルーツなど、いわゆる「冷凍素材」についてお話を伺いました。(取材・文:小林博子)
■冷凍食材は本当に安全?
スーパーの冷凍食品コーナーを見ると、ブロッコリーやほうれん草、ブルーベリーなどといった野菜やフルーツが種類豊富に並んでいます。毎日忙しい親御さんの中には上手に活用している人もいらっしゃるのではないでしょうか。
働くお母さんが増え続けている今、仕事のあとの時短調理にもかなり重宝しますし、価格が安定しているうえ保存がきくのでなにかと便利な存在となっているのではないでしょうか。でも、生の野菜と比べた場合の栄養価に不安を感じてはいませんか。
この質問を投げかけたところ、川端さんは「問題なし」と太鼓判を押してくれました。
「冷凍野菜は大量に収穫できる時期のものを使っているケースがほとんど。つまり旬の時期です。野菜も果物も旬のものが最も栄養価が高く味もおいしいですよね。その時期に収穫した野菜や果物を瞬間冷凍して、栄養価も味わいもギュッと閉じ込めているのが冷凍食材です」
そのような工程で製造されているので、収穫してから数日たって萎びてきてしまった野菜より栄養も味もよいのは納得といえます。
とはいえ、それでも気になるのは体への影響があるのかどうかです。食品添加物が含まれているのでは…と気になりますが、あまり気にしなくていいのだそう。
「冷凍の食材が鮮度を長期間維持することができるのは、科学的な保存料などといった添加物による製造方法ではなく冷凍しているからです。いわば、“冷凍”はナチュラルな保存料なわけです」
栄養価は旬レベルで、食品添加物の心配もないのであれば、安心して活用できます。冷凍食材は忙しい時の強い味方といえるのではないでしょうか。
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文:小林博子