健康と食育
足裏のアーチが低い、扁平足の子はどんなシューズを履けばいいの?
公開:2017年11月28日
成長とともに、子どもの足はすぐに大きくなるもの。「この前スパイクを買ったのに、また新しいのを買うの?」。そんなやりとりを経験している保護者の方も多いのではないでしょうか。みなさんは何を基準にスパイクを選んでいますか?値段?見た目?機能?今回は子供たちがサッカーを続けるにあたって大切な「ケガ予防」の観点から、どのようなスパイクを選べば良いかを、湘南ベルマーレアカデミーでアスレティックトレーナーとして活動している井口雄太さんに聞きました。
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■まずは子どもの足の特徴を知ろう
――早速ですが井口トレーナー。子どものスパイクを選ぶとき、どこに気をつければいいのでしょうか?
「前提として足の形は人それぞれなので、土踏まずの高さや足幅など、足の特徴を知ることが大切です。値段が安いから、有名選手が履いているからといった理由で足に合わないスパイクを履くと、ケガの原因になるので気をつけたいですね」
――足に合わない靴を履くことで体のバランスが崩れ、ケガにつながることがあります。井口トレーナーは「足の裏のマメができる場所で、体のバランスがわかります」と言います。
「たとえば、第5中足骨(注・足の小指の延長線上の骨)を骨折しやすい子は、体重が外に流れてしまうので、足の小指の方にマメができやすい傾向があります。通常、体重がかかるのは拇指球(注・親指の付け根)で、そこにマメができるのが普通なのですが、体のバランスが崩れている子は違うところにマメができるんです。マメは摩擦でできるので、その箇所に過度なストレスがかかっていることになります」
■足裏のアーチが低い扁平足の対処法とは
――ほかにも、井口トレーナーはケガをしやすい人の傾向として「扁平足」を挙げます。
「扁平足は土踏まずにアーチができず、平らな足のことを言うのですが、最近は外遊びの機会が少なくなっているからか、扁平足の子が増えています。土踏まずのアーチは地面に足が着いたときにクッションになったり、力を跳ね返す機能があります。扁平足の場合、走ったりジャンプしたときに、地面からの衝撃を直接受けてしまって、ケガにつながることがあるんです。ほかにも『シンスプリント』という脛骨の骨膜炎になりやすいと言われています」
――では足裏のアーチが低い、扁平足の子はどうすればいいのでしょうか?
「足裏にテーピングを巻いて、アーチを作ることはできますが、毎回するのも大変です。最近は質の高いインソールが出ているので、スパイクの中に入れて使うのも良いと思います。インソールは土踏まずの部分が盛り上がっているので、アーチを作ることができますし、足の裏にまんべんなく体重がかかり、拇指球に力が乗りやすくなります。インソールは足の裏をサポートする上で、役に立つのでおすすめです」
――近年、インソールは進化していて、体のバランスを整えたり、足の裏から体を支えるなどの効用があります。井口トレーナーは「インソールを選ぶときは、履いたときの感覚や安定性がポイントになります」と説明します。
「インソールがなくてもサッカーはできますが、ケガ予防の観点から言うと、使った方が良いと思います。多少のお金はかかりますが、インソールを使わずにケガをしてしまうと通院などでお金もかかりますし、子どもたちはサッカーができずに辛い思いをしますよね。そうならないためにも、インソールは健康にサッカーを続けるための投資だと考えてみるのも良いと思います」
■かかとのホールド感をチェックしよう
今回、紹介するZAMSTのインソールは、3つのアーチタイプがあるので、自分の足に合うインソールを選ぶことができます。また、つま先を上げることによって足底腱膜が巻き上げられ、足のアーチが高まる『ウィンドラス現象』に基づいて設計されているのもポイント。ヒールカップも深くなっているので、かかとの骨をしっかりと安定させてくれます。
井口トレーナーは「スパイクを選ぶときにチェックしたいのが、かかとが安定すること。スパイクの中で足がずれないためにも、かかとのホールド感は重要です。インソールがそこをサポートしてくれるのは良いですよね」と、ヒールカップの重要性を口にします。
スパイクだけでなく、インソールにもこだわることで、子どもたちのケガ予防になり、より良いプレーをするためのアシストになるでしょう。最後に井口トレーナーがメッセージをくれました。
「スパイクを買うときにはワゴンセールなど、ついつい安売りをしているものから選びがちですが、値段が高いものには素材が良い、機能に優れているなどの理由があります。スパイクは足を保護する役目があるので、ケガ予防の観点からも大切なパートナー。私は子どもたちに『スパイクのデザインではなく、プレーで魅せよう』と言っているのですが、せっかく良いスパイクを買うのならば、インソールにも目を向けると良いと思います。ケガの予防にもなりますし、正しい姿勢、足裏の使い方をすることで、パフォーマンスアップにもつながりますからね」
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※21cmから対応しているので、お子様のシューズにもフィットします。