健康と食育
ウチの子は大丈夫? 足裏の状態がサッカーのパフォーマンス低下や怪我の原因に!
公開:2017年12月 7日 更新:2020年3月11日
去る10月17日にFC東京のトップチームの選手を対象とした足型計測会が開催されました。計測会には森重真人選手や、丸山祐市選手、髙萩洋次郎選手などトップチームの選手たちが20名以上参加。
足形を測定する特殊な機械の上に乗り、足の長さや幅、踵の幅、そして土踏まずの高さ(アーチ)といった細かい部分までの数値を計測。まさに足の健康診断といった形でそのデータをもとにインストラクターからのアドバイスを受け、それぞれが自身の足の状態を確認しました。(取材・文:原山裕平)
■足本来の機能を使えていなかった
この「足の健康診断」を実施したのが、今年9月にFC東京とクラブスポンサー契約を締結したインソールメーカーのBMZ社。足から身体を健康にすることをミッションに、従来とはまったく異なる機能性インソールを開発・製造する会社です。
計測会に参加した日本代表経験のある石川直宏選手は「僕の中でもいろいろ問題があるのを把握していたので、参加させてもらいました。足の状態を知り、パフォーマンスの向上や怪我の予防を期待して、試させてもらいました」と参加の理由を説明。体験した感想については、次のように語っています。
「もっと足本来が持っている機能を使ってあげないとかわいそうだなと。使えていなかった結果、膝や腰、ふくらはぎといった部分に負担が来ていたと思います。足の動きを意識し、身体の能力を最大限出せるようなサポートをしてあげることが重要だと実感しました」
また、計測後に試着したBMZ社のインソールについては「スパイクはいろんな種類がありますし、常に変化があるもの。その変化に対して足を合わせていくのは大変ですが、自分に合ったインソールがあれば、足の裏の動き自体は変わらない。もちろんスパイクのパフォーマンス自体も上がっているので、インソールとの相乗効果でやっていくのがいいのかなと思います」と、語りました。
■偏平足が原因でプロ1年目に怪我
BMZ社のインソールは、従来のようなアーチ部分(土踏まず)を直接押し上げサポートする形ではなく、立方骨という骨をインソールで支持することで骨格を支え、アーチを自然に保ち足本来の機能を発揮できるようにするものです。そのためスパイクの中でも足が動かしやすくなり、しっかりとアーチが高くなることで、足指で地面をつかめるようになりパフォーマンスの向上につながります。
日本代表にも名を連ねる髙萩洋次郎選手は「これまではインソールにあまり拘ってはいなかったんですけれど、これを使うことでパフォーマンスが向上すればいいですね。履き心地はいいですし、僕は左右のバランスが多少違うので、その改善にもつながればいいと思っています」と、BMZ社の提供するインソールに期待感を述べました。
今年プロ1年目の岡崎慎選手は、シーズンが始まる前に怪我をしたことで、インソールの重要性を実感したと言います。
「もともと偏平足気味で、それが原因で膝を怪我してしまいました。足の裏にアーチの支えがないと再受傷してしまうと聞いたので、違うメーカーにインソールを作ってもらったのですが、今回、こういう機会があったので参加しました」
実際にインソールを試着してみると、「アーチが低いという計測結果は想像通り。インソールはすごく良い感触でした。実際にプレーしたわけではないですが、しっかりとアーチが生まれることで地面から十分に力をもらうことができるし、つま先で芝をつかむことでスピードも出る。そんな期待感を抱かせてくれますね」と、その履き心地の良さを実感していました。