小学生や中学生のサッカー選手の中には、「最近プレーがうまくできない」と感じている方もいるのではないでしょうか。このようなケースは、クラムジーの可能性があります。この記事では、クラムジーについてその概要から具体的な対処法などについて解説します。クラムジーを克服し、選手としてのさらなる成長を目指してください。
クラムジーとは
クラムジー(Clumsy)とは、「不器用な」「ぎこちない」といった意味を持つ英語です。スポーツにおいては、子どもの身長が急に伸びるなど、身体の急激な成長によって身体のバランスが崩れ、自分の思ったようなプレーができなくなる時期のことを指します。
クラムジーは、第二次性徴期を迎える年齢の子どもに起こりやすい点が特徴です。
クラムジーを克服して活躍する選手も多数!
今まさにクラムジーに陥っている選手の中には、試合でもトレーニングでもうまくいかず、自分のプレーに焦りや戸惑いを感じている人も少なくないでしょう。
しかし、クラムジーの期間を乗り越えプロで活躍している選手も少なくありません。例えば、日本代表にも選出された清武弘嗣選手や高橋秀人選手もクラムジーを乗り越えています。
クラムジーの真っ只中にある選手は、なかなか先が見えない状況かもしれませんが、クラムジーを乗り越えている選手は多くいることを覚えておいてください。
クラムジーは怖くない
クラムジーは、身体の成長に自分のプレーの感覚が追いついていない状態であり、一時的なものです。トレーニングを継続して行うことで徐々にプレーの感覚と身体の感覚がフィットし、以前のようなプレーができるようになると考えられます。
そのため、クラムジーの期間は焦らずに身体の成長にプレーの感覚が追いつくまで待つことが大切です。プレーがうまくできないからといって、今まで以上の量の練習をこなすのではなく、これまで身につけてきた技術の復習に取り組むなどしましょう。
保護者にできることは
クラムジーは子どもの身体の成長に関するものであるため、保護者にできることはないように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
例えば、子どもの中にはクラムジーの存在を把握しておらず、悩んでいるケースもあるでしょう。そのような時、保護者が子どもに対してクラムジーの概要を教えてあげるだけで、子どもの不安や焦りを和らげることができるでしょう。一気に解決する魔法はありませんが、知っているか知っていないかだけでも大きな違いがあります。
クラムジーの間にやってはいけないこと
クラムジーの期間には、やるべきでないこともあります。
例えば、トレーニングの際に負荷をかけすぎることは避けましょう。負荷をかけすぎると怪我につながる恐れがあり、さらにうまくいかない状況に陥ってしまいます。また、うまくいかないからといって、新しい技術や動きを身につける練習を行うことも避けたほうがいいでしょう。クラムジーは身体とプレーの感覚のズレであるため、新しいことをやろうとしてもうまくいかない可能性が高いです。それよりも、これまでのプレーを再度練習することをおすすめします。
まとめ
今回は、クラムジーの概要から具体的な対処方法などについて解説しました。クラムジーに陥った時は、焦らずに特別なことをしないことが一番の対処法です。時間が経過するにつれて、身体の成長にプレーの感覚が追いついてくるため、少しずつ以前のようなプレーができるようになります。新しいことに取り組んだり、必要以上に負荷をかけたりするといったことはしないようにしましょう。