インタビュー
子どもも保護者も共に成長する池上正コーチの親子キャンプ。具体的に何を得られたのか?聞いてみました。
公開:2023年3月31日 更新:2023年6月30日
親子で参加できるサッカーキャンプとして、リピーターが続出している『池上キャンプ』。今春は4月22日~23日の1泊2日で、千葉県長生郡白子町にある『anelfut park千葉白子スポーツアリーナ』にて開催されます。
サカイクの連載でもおなじみ、池上正さんから直接指導を受けられるとともに、保護者のお悩みにお答えする懇親会も大好評の同キャンプ。
そこで今回は、過去に池上キャンプに参加したことのある人に感想をうかがいました。参加者の皆さんは、どんな気持ちで参加し、どんな経験や学びを得たのでしょうか?
■たくさんの思い出ができた
兄弟で池上キャンプにリピート参加しているのが、三谷さんご家族。最初に参加したのは、兄のゆうのすけくんが4年生、弟のしんのすけくんが幼稚園年長のときでした。
お母さんが学校の教員をしていることもあり、著書を通じて、池上さんの存在は知っていたそうで、御本人がお父さんコーチとして活動していることと、親子サッカーが好きなこともあり、親子で参加できる池上キャンプへの参加を決めたとのこと。
三谷さんを始め、ゆうのすけくん、しんのすけくんともに、「参加して楽しかった!」と口を揃えます。
ふたりとも、サッカーの練習や親子サッカーはもちろんのこと、練習後のバーベキューが思い出に残っているそうで「池上さんは焼きそばを作るのが上手」「お肉が美味しかった」などの感想を話してくれました。三谷さんは言います。
「家から2時間ぐらいかけて行くのですが、旅行みたいで楽しいですし、サッカーをする環境も素晴らしかったです。宿泊するところに二段ベッドが置いてあって、子どもたちは修学旅行みたいで、すごく喜んでいました。コロナでなかなか外出できなかった時期なので、なおさら思い出に残っています」
■池上さんの姿勢から学ぶ
池上キャンプの特徴は、練習が終わった後に、池上さんと保護者が集まって懇親会を行うこと。そこでは子育てやサッカーの悩みなどを、ざっくばらんに話し合う雰囲気があり、参加者から好評を博しています。
三谷さんは「池上さんの話を聞いて、あらためて子どもの気持ちをもっと聞いてあげたいなと思いました」と言います。
「自分の子だからといって、理不尽に怒っていいわけではないですし、言われたら嫌なこともあるはず。時と場合によっては、しつけとして怒らなくてはいけないときもあるのですが、池上さんが子どもたちと接している様子を見ると、工夫できることはあるなぁと感じました」
■考えてプレーすることで成長
池上キャンプに参加したゆうのすけくんは、サッカー面での成長について「考えてプレーするようになった」と照れながら教えてくれました。
「それまでは、コーチの指示に従ってプレーすることが多かったけど、池上キャンプで考えてプレーをするようになって、視野が広がったり、あわてずにプレーできるようになった」
池上さんに教えてもらったことを、チームに戻ったときにも意識するようになり「チームメイトとコミュニケーションがとれるようになってきた」と言います。
「自分の意見を言う前に、相手の考えを聞いてから話すようになった。池上キャンプに参加して、考えてサッカーをするようになったので、コーチにそう教わったわけではないけど、自分からやってみようと思った」
サカイクでは「考える力」を推奨していますが、池上キャンプでは、楽しみながら考える習慣を身につけることができます。
三谷さんはお父さんコーチとして活動していますが「池上さんのコーチングはすごい。真似したいけど、真似できない」と、率直な気持ちを話してくれました。
「まず、練習中に笛を使わないとか、『集合』とコーチが呼びかけたときに、すぐに集まらなくていいとか、穏やかなんですよね。かといって、サッカーの指導は興味深いし、練習メニューも参考になることばかりでした」
■池上さんは怒鳴らない、優しいコーチ
少年団の練習に、池上キャンプでやった練習を取り入れているという三谷さん。
「リフティングをするときも、『ボールが地面に落ちたっていいよ。回数も大事だけど、すぐに続けることが大事』とか、そういう考え方もあるのかと、新鮮に感じることがたくさんありました。
ほかにも「池上さんは、子どもたちに質問をして、会話をするのが上手い」と感じたそうで、「答えられない子がいたら、違う子に振ったり、子どもたちが考えるように持っていく流れがすごく上手だと感じました」と言います。
ゆうのすけくんも「池上さんは怒鳴らない、優しいコーチ。話しやすくて、誰と話すときも態度が変わらない」と鋭い観察眼で印象を話してくれました。
今後も三谷さん一家は、池上キャンプに参加する予定で「上の子は高学年になり、チームの活動が増え、スケジュール的に難しくなるかもしれませんが、下の子と一緒に参加したい」と笑顔を見せます。
「中学生になると、親の手を離れていくので、一緒にサッカーキャンプに行くようなことはなくなりますよね。小学生時代しかできないことなので、お金はかかりますが、なるべく参加したいと思います」
池上キャンプに行くと、サッカーや子育ての悩みを解消するヒントを得られるだけでなく、「子どもとのちょうどいい距離感を、池上さんの接し方から学ぶことができる」と話す三谷さん。
これからも子どもたちとの思い出作りの一環として、池上キャンプを大いに活用するそうです。