今年から全日本少年サッカー大会が8人制になり、U-12年代の公式戦では8人制が導入されています。そこでこのコーナーでは、8人制のなぜ? について解説するとともに、より深く8人制を理解するためのポイントを全8回にわたり、お伝えしたいと思います。
■選手のプレー機会を増やす8人制サッカー
第1回目は『8人制を導入することのメリットについて』です。よく聞かれるのが、「11人制から8人制になることで、試合に出られる選手が少なくなるのでは?」という疑問です。11から8へ、数字だけを見ると、そう思う方もいるかもしれません。
しかし、実際はそうではありません。むしろ、試合に出ることのできる選手の数は増えます。それはなぜでしょうか? ヒントはグラウンドの作り方にあります。
8人制のグラウンドは、大人のサッカーグラウンドの半分程度の大きさです。つまり、11人制のピッチで2面を使うことができるのです。11人制の場合、11人×2チームの22人しか同時にピッチに立つことができませんでした。しかし8人制の場合、8人×2チーム×2面で32人の選手が一度にプレーすることができます。22人から32人へ、一度にプレーすることのできる選手は増えるのです。