■シャビを育てたジョアン・ビラの教えに迫る! U-12クリニック
3月に行われたサッカーサービス社のクリニックは、小雪の降る中で、行われていました。特に座学では、ジョアン・ビラ氏たちの話を一言一句逃さないようにと懸命に『サッカーノート』に書き込む少年たちの姿がありました。ジョアン・ビラ氏はみんなに向けて話したことは、いくつかご紹介しましたが、なかでも特に重要ポイントだったコントロール・オリエンタード。UEFAチャンピオンズリーグの決勝でバルセロナのシャビは、抜群のプレーを見せてくれましたね。そのコントロール・オリエンタードとは・・・。
「ボールを受けるときに、足元でボールが止まりすぎるのはよくありません。その次の動きに関連させた動作が必要で、自分の意志をもって(ボールを)方向付けることが大切なのです。(ファーストタッチで)コントロール後、フェイントやセンタリング、どのようなプレーにつなげるのかを考えて、方向付けていきます。次の動きを考えてプレー(コントロール)をすることはとても大切です。そのためにはまず、相手(敵)に先にボールを触れさせないように、しっかりと(自分から)寄せること。決してその場で(動かずに)ボールを待っていてはいけません。自分から近づいていくことが必要です。そして、ボールを止めないことです。 コントロール・オリエンタードで特に重要なポイントは、身体の方向をつくること(身体をどの方向に向かせるのか)です。では、正しい方向とはどのようなところだと思いますか? ボールを受ける時に、ゴールとボールの両方を視野に入れ、半身の体勢になることです。ゴールに背中を向けてしまうのは、よくありません。必ず半身になるようにしましょう。
試合中は、ボールも自分も止まって蹴るという状態は少ないと思います。ですから練習でも、ボールコントロールを(自分が)動いている状態で行うことがとても大事です。そのときにワールドカップで活躍するプレーヤーのようにしっかりと、丁寧に、確実に行うことです。(自分もボールも動いている状態で)足元にボールを止めず、相手(敵)のいないところにコントロールする技術を身につけていきましょう」
シャビを育てた元バルセロナカンテラコーチの教えに迫る! U12クリニックに見る『認知・判断・実行』について①