「これまでこのチームに在籍してきた選手、そしてスタッフ、保護者の方々・・・。関わってくれた人たちの顔が次々浮かんできました。私たちのクラブは創設してまだ6年目ですが、その歴史を作ってくれた人たちがいてくれたから、悲願を達成できたのだと思っています」
福島ユナイテッドFC U-12(以下福島U U-12)の中村洵監督は、自ら率いたチームが優勝したその瞬間に浮かんだ涙の理由を語ってくれました。
創設から30年以上の歴史を持つクラブもあれば、2014年4月に誕生したばかりのクラブもあります。様々な歴史を持つクラブが参加した第38回全日本少年サッカー大会の福島県大会を制したのは、創設6年目の福島U U-12。就任3年目の中村監督に率いられ、初めて全国大会への切符を手にしました。
写真提供:福島ユナイテッドFC
今季からJクラブとなった福島ユナイテッドにU-12のチームが作られたのは、2009年のこと。「私が就任してから今までの間だけでも、壁はいくつもありました。県下の強豪に大量点差で負けたことも……。でも、そういう悔しさも含めて、歴史を重ねて、この子どもたちもそれぞれが考えながら、ここまで来られました」と中村監督。2011年には他のクラブ同様に東日本大震災も経験するなど、苦しいことも少なからずありました。前回大会も2回戦で涙を飲んでいます。
選手たちも、それぞれの壁と向き合いながら成長しました。安藤寛人選手は5年生から6年生になったときに、チームが県大会を制するために自分に必要なのは、自分だけでなくチームの仲間を生かせる選手になることだと考えていました。そしてチャンスメーカーにもなれるように自分のプレーの幅を広げようと…
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