サッカー豆知識
小学生の練習時間は?年齢ごとのサッカーの推奨練習時間を解説
公開:2021年1月27日 更新:2021年1月28日
サッカーを始めたばかりの場合、ついつい練習をたくさんしたいと思ってしまうかもしれません。しかし、やり過ぎると怪我にも繋がるため注意が必要です。この記事では、小学生の練習時間はどのくらいが適切なのか解説します。適切な練習時間を知りたい保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
小学生の練習時間は1週間合計300分以内!
JFA(日本サッカー協会)の「指導指針2017」では、小学生がサッカーをする場合、その合計時間を1週間300分以内にすることを推奨しています。
10歳までに関しては、1回60分以内の練習を週2回程度、週末に40分程度のゲームを1回行うのが望ましいとされています。また、11〜12歳に関しては、1回75分以内の練習を2回、週末に60分程度のゲームを1回行うのが望ましいそうです。ちなみに、未就学児の場合、1回の練習は45分程度が推奨されています。
練習時間が短いからこそ1回1回の練習は全力で
1回あたりの推奨練習時間は決して長くはありません。そのため、選手は毎回の練習に全力で取り組むことが大切です。60分や75分の練習を終えたときに「今日は頑張ったぞ!」「短いのに疲れた!」と思えるくらい練習をやりきるようにしましょう。
小学生の練習時間が長くない背景
ここでは、なぜ小学生の練習時間が60〜75分と、そこまで長くないのか、その背景について解説します。
長時間練習すれば成長できるわけではない
1回の練習時間が長い方が、より成長できると考える人もいるかもしれません。しかし、人間の集中力には限界があり、ましてや子どもとなれば長時間の持続は難しいでしょう。また体力も無限ではなく、疲れきっている中で練習すると怪我につながる恐れもあります。全力で頑張れる範囲で練習をするためにも、長時間の練習をするべきではないのです。
小学生はサッカー以外にもやることがたくさんある
小学生は、サッカーチーム以外にも様々なコミュニティに所属しています。例えば、学校や塾、他の習い事、友人、家族などです。そのため、サッカー以外にもやるべきことはたくさんあります。勉強をする、友達と遊ぶ、他の習い事をする、家族と過ごす、旅行に行くなど、サッカー以外でも様々な経験をすることで、自分の世界が広がり、サッカーにもプラスの影響を及ぼしてくれます。
余白を残すことでモチベーションが維持できる
1回あたりの練習時間が少ないと、子どもたちは練習が終わったときに「もっとやりたい」と言いだすかもしれません。この「もっとやりたい」という余白を残すことで、子どもたちは次の練習が楽しみになり、当日はモチベーションが高い状態で練習に参加することができます。モチベーションが高い状態であれば、質の高い練習を行うこともできるでしょう。
チーム以外での活動にも考慮する
近年では、個人単位で参加できるサッカースクールが数多く存在します。そのため、上手くなりたいと考える子どもの中には、スクールに通うケースも出てくるでしょう。スクールに通うこと自体は悪いことではありません。しかし、複数のスクールを掛け持ちするなどしてしまうと、サッカー以外のことに取り組む時間が少なくなるほか、心身にも負担がかかります。スクールを検討する場合は、この点を考慮するようにしてください。
まとめ
今回は、小学生の練習時間に関して解説しました。JFAが推奨する時間は、1回あたり60〜75分と決して長くはなく、子どもにとっては、物足りなさを感じる時間かもしれません。しかし、身体に負担をかけすぎないようにするためにも、サッカー以外のことにも取り組めるようにするためにも、長時間の練習は避けるようにしましょう。