サッカーを始めたばかりだと、細かいルールがわからない人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、サッカーを始めたばかりの人に向けてサッカーの競技規則(ルール)の主なポイントについて解説します。
公式戦の時間は何分なのか何人で行うのかといった、基本とも言える部分を取り上げています。また、間接フリーキックと直接フリーキックの違いなどの豆知識も取り上げており、小学生向け・中学生向けの内容となっているためぜひ参考にしてみてください。
<目次>
1.サッカーにおけるルールの役割
2.サッカーの基本的なルールを解説
3.小学生のルール
4.まとめ
サッカーにおけるルールの役割
ルールについて理解する上では、なぜルールが存在するのか、ルールがどのような役割を持っているのか理解しておくことが重要です。
サッカーにおけるルールの役割は、公平にプレーを行うこと、そして選手の安全を守ることにあります。また、ルールによって公平性が確保されることでサッカーを見ている人も楽しめるようになっています。
もしルールを無視してしまうと、サッカーが危険な競技となり、選手の安全が脅かされるほか、見ている方も楽しいものではなくなってしまいます。だからこそ、ルールが存在しているのです。
サッカーの基本的なルールを解説
ここでは、サッカーの中で基本的なルールについて解説します。実際にはルールブックが存在し、細かいルールが何ページにもわたって規定されていますが、いきなり全て覚えるのは大変です。そこでまずは基本的な部分を押さえるようにしましょう。
11人で行う
まず大前提となるのが、サッカーは11人で行う競技だということです。ゴールキーパー1人、フィールドプレーヤー10人の計11人で、相手より多く得点したチームの勝ちとなります。ただし、小学生年代に関しては、後述するように1チーム8人でプレーします。
手は原則使用しない
サッカーは、ゴールキーパーとスローインなどのプレーを除き、原則として手を使うことはできません。足をはじめとして胸や頭など、手以外の部分でボールをコントロールして得点を狙います。
用具
公式戦の場合、着用する用具についても規定があります。まず、選手はシャツ、パンツ、ストッキング、すね当て、シューズは必ず身につけなければいけません。また、ゴールキーパーに関しては、フィールドプレーヤーのユニフォームとは異なる色のものを着用する必要があります。
そのほかにも選手たちは、自分自身もしくは他のプレーヤーの危険になるようなものは身につけてはいけません。ただし、主審の許可があればスポーツ眼鏡やヘッドギアなどの着用は可能です。
試合時間
プロの場合、試合時間は45分ハーフの計90分となります。一方で、小学生の場合は20分ハーフの計40分が主流で、中学生や高校生も試合によっては90分行わないケースもあります。
ボールアウトオブプレー
試合中には、「ボールアウトオブプレー」が何度も発生します。これは、ボールがラインを超えてフィールド外に出たとき、もしくはファールなどでプレーが止まったときのことを指します。ボールがフィールドの外に出たときは、以下のいずれかの方法でプレーを再開することになります。
- スローイン
- ゴールキック
- コーナーキック
一方で、ファールの場合はフリーキックで再開するのですが、フリーキックには大きく分けて「直接フリーキック」と「間接フリーキック」があります。それぞれについて引き続き解説します。
直接フリーキック
直接フリーキックとは、フリーキックで蹴ったボールがそのままゴール入ると得点となるフリーキックのことです。以下のような反則をした場合は、反則されたチームに直接フリーキックが与えられます。
- チャージ
- 飛びかかる
- 蹴るもしくは蹴ろうとする
- 押す
- 打つもしくは打とうとする
など
主審の判断により、これらの反則を行なったとされると直接フリーキックになります。
間接フリーキック
間接フリーキックとは、フリーキックで蹴ったボールがそのままゴール入っても得点が認められないフリーキックのことです。間接フリーキックから得点を奪うためには、キッカーが蹴ったボールを他の誰かが触った上で、ゴールに入れる必要があります。
なお、以下のようなプレーをした場合、間接フリーキックとなります。
- 危険な方法によるプレー
- 身体的接触を伴わない相手選手の進行の妨げ
- 攻撃的、侮辱的、下品な発言など
- ゴールキーパーが手からボールを放そうとしているのを妨げる
- ゴールキーパーが手で6秒以上ボールをコントロールする
など
主審の判断により、これらの反則を行なったとされると間接フリーキックになります。
ペナルティキック
ペナルティキックは、ゴールキーパーとキッカーによる1対1の勝負のことです。一般的にはPKと呼ばれています。キッカーは、所定の位置からゴールに向かってボールを蹴り、ゴールに入れば得点が認められます。
また、ペナルティキックは、トーナメント戦などで勝負が決まらない時にも勝敗を決定するための方法として行われます。
オフサイド
サッカーをしているとよく耳にするのが「オフサイド」です。オフサイドは、簡単に言うと攻撃側の待ち伏せ行為を禁止するためのルールです。味方選手がパスを出す瞬間に相手陣内で、相手の後ろから2番目の選手よりもゴールに近い位置にいるとオフサイドとなります。
小学生のルール
小学生の場合も、基本的なルールに違いはありませんが、フィールドの大きさが変わる他、ゴールの大きさやボールのサイズも大人用のものとは異なります。そして、先述の通り小学生の場合は1チーム8人でプレーします。これは、プレーの回数を増やす、試合に出場する機会を増やすことを目的として設定されたルールです。
まとめ
今回は、サッカーのルールの中でも基本的な部分について簡単に解説しました。サッカーをする上では、ルールの理解は欠かせないため、ぜひ今回の内容を覚えておくようにしてください。また、毎年細かい部分でルール改正がされるため、ルールブックをチェックするなどしておくと、ルールについての理解をさらに深めることができるでしょう。