ヨガと聞くとどんなイメージがありますか? 身体によさそう、身体が柔らかくなりそう、痩せそう・・・。もちろんそういう効果もあるのですが、実はヨガは心に効くんです。落ち着きたいとき、力を発揮したいとき、心と身体を整えてくれていつもの自分を取り戻させてくれる。これってメンタルトレーニングにも似ていますよね。今日はサッカーをする子どもたちだけでなく、お母さんたちにも有効なヨガについて、ヨガインストラクター・加地由樹子先生に教えていただきます。
■身体と心はつながっている
「落ち着きがない」「集中力がない」「大好きなサッカーをやっていてもすぐに飽きてしまう」
小さいうちは集中力が続かないのも当たり前と思って向き合うしかありませんが「このまま行ったらどうなるの?」と心配になることありませんか?
いくら言葉で「落ち着きなさい」「集中しなさい」と言っても、子どもたちは変わってはくれません。
子どもたちの心を落ち着かせるためにはどうしたらいいのでしょう?
「心だけで心を変えようとしてもなかなかうまくいきません」
ヨガインストラクターの加地由樹子先生は言います。
心に何か問題がある場合、気づいていないだけで、それは身体にも現れているものです。それは大人でも子どもでも同じ。
「肩に力が入っている」「背中が硬い」優れた指導者は、選手たちの身体の様子を一目見れば、その精神状態やパフォーマンスの出来、不出来が即座にわかると言います。身体はまさに「自分の心を写す鏡」なのです。
「ヨガと聞くと柔軟体操のように捉えている方もいらっしゃると思いますが、ヨガはスポーツでもなく、ポーズをこなす体操でもありません。私たちが一番大切にしていることは自分の身体を通して心と向き合うこと、自分自身と対話することにあります」
自分自身と向き合い、自分の状態を知り、心の状態をチェックすることは、サッカーやスポーツに限らず、とても大切なことだと言えるでしょう。
集中力を高める効果のある木のポーズ
■身体と心を知るチェック方法
「まずは呼吸を感じてみることが大切です」
加地先生によると、心や身体の状態をはかるのに一番わかりやすいバロメータは「呼吸」だそうです。人間は心配事があるときは、リズムがバラバラで落ち着きがない、浅い呼吸になるそうです。気持ちを落ち着けるときに深呼吸をしろというのは実はかなり真実に迫っていて、有効な手段のひとつなのです。
「呼吸はなるべく一定のリズムでゆっくり。息を吸う、吐く。集中したいときやリラックスしたいときはまず呼吸を整えることからはじめましょう」
目をつぶって普段はあまり意識しない自分の呼吸方法を感じてみてください。「あれ?こんなに強く吐いていたんだ?」「今日は少し呼吸が早いかもしれない」など、色々な発見があるはずです。
今日はイントロダクションとして、ヨガの基本である呼吸方法についてお話しをしました。もちろん本番はこれからです。明日は、身体と心に効くヨガのポーズを教えてもらいます。
加地由樹子(かちゆきこ)
ヨガインストラクター。全米ヨガアライアンス修了、インド政府公認ヨガインストラクター 、シュミッツの森・ヨガ指導者養成コース講師、マタニティヨガ認定指導員。ヨガを通して自分と向き合うことの大切さを学び、シェアしている。 現在は個別により深くサポートすべくコーチングも勉強中。
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取材・文/大塚一樹 写真提供/加地由樹子