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北澤豪の父親論!「うちの子は全然ダメで」という謙遜はNG

公開:2014年12月16日 更新:2020年3月24日

キーワード:サッカースクール

2014年7月に『父親というポジション』を刊行した北澤豪さん。
 
 
高校3年と中学3年の息子、小学5年の娘の父として、子育て歴はすでに20年近くになります。ご自身の子育てはもちろん、サッカースクールなどを通じて多くの子どもたち、親御さんたちと関わる北澤さんが考える“父親のポジション”について、お話をうかがいました。(取材・文/前田陽子 写真提供/FOOTサッカースクール
 
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プライベートに関するインタビューにも真摯に応じてくれた
 
 

■言葉にする前に子どもの状況を知ろう

― 土日しか関われない父親が、ポジションを確立するためにはどうしたらいいと思いますか?
 
サカイク読者のお父さんは、仕事も忙しくて子どものことも気になる一番大変な時期ですよね。でも、子どもが子どもでいる時期は本当に短くて、気が付いたら終わってしまうから、ここは両立できるようにがんばってほしいと思います。そのためには、できるだけ子どもといる時間をつくることが大切です。ぼくはそれを一番に考え子どもたちと接しています。一年間の学校行事はあらかじめプリントで渡されることが大半ですし、わからなくても学校に聞けば教えてもらえます。それを手帳に書いて、この日だけは仕事を入れずに学校に行くと決めて予定を立てています。子どもたちと一緒にいる時間を確保することで、父親としての役割を見つけられると思いますよ。
 
― 一緒に過ごすときに、一番気をつけていることは何ですか?
 
親は言いたいことがたくさんあっても、本人の状況が確認できていない時点で、言ってしまってはダメだと思うんです。言ってしまうことで、子どもが難しい状況になってしまうこともあります。だから、その“場”に行くようにしています。練習している“場”、試合している“場”、学校で生活している“場”、友達と遊んでいる“場”を、きちんと見ておきたいと思っています。そのためにその“場”に積極的に出かけるし、見に行くし、話をします。親は、どうしても言いたいことを言おうとしてしまうと思うんです。でも、それを実際に見て状況を理解しているか、そうでないかで、言うことも受け取り方も変わってきますから。
 
― 人伝てでも、違ってきますよね?
 
自分で見に行けないのであれば、人から聞いてもいいと思います。情報は大事ですから。一番よくないのは子どもの状況をきちんと把握せずに言うこと。見に行くことも出来ず、誰かから話を聞けなくても、子どもに直接「今の状況はどうなの?」と話を聞くことは出来ますからね。
 
― お子さんは素直に話してくれますか?
 
いいや(笑)、いつもなんでも話してくれるわけではないですよ。めんどくさいときもあるだろうし、「父親うるさいな!」っていうか、「なんで答えなきゃいけないんだ」っていうこともよくあります。でも、やっぱり聞いておく必要はあると思うので、しつこく聞きます。「なんで?」「気になるんだよ、おれは」って。そうすると、めんどくさがりながらも話し出しますね。
 
― 息子さんとお嬢さんとで、接し方に違いはありますか?
 
男女での区別というよりは、それぞれ性格が違うので、個々に接し方は変わります。一番下の女の子は、わりと強くいっても大丈夫な子。女の子だからとやさしく言う必要はないです。二番目の息子は、強く言ったら反応が悪くなります。子どもと言っても相手は人なので、それぞれで対応しないとダメですね。それでもわからないところがあるから、子育てっておもしろいんだと思います。

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