こころ
体の準備だけじゃない!みんなが知らないウォーミングアップの役割とは
公開:2015年11月11日 更新:2021年1月27日
ウォーミングアップは、なぜ必要なのでしょうか。ケガをしないため?いいパフォーマンスを発揮するため?あなたはお子さんに「なんでウォーミングアップをしないといけないの?」と聞かれたとき、しっかりと答えることができますか?今回は、サカイクと一緒にウォーミングアップについて考えていきましょう。
サカイクキャンプの菊池健太コーチはこう言います。
「ウォーミングアップは、一般的に試合に向けて体の準備を整える場と捉えられることが多いです。“ケガをしないように”“ハイパフォーマンスを発揮できるように”と。それはたしかにその通りなのですが、ウォーミングアップの役割は身体の準備の他にもあります」
体の準備だけに留まらないウォーミングアップの役割とは何でしょうか? あなたはわかりますか?
「ウォーミングアップは、心の準備や頭の準備にもなります。試合中に体の準備が万全でも、心が不安定だったり、頭が回らなければ、いいプレーはできません。そこで、サカイクキャンプでは心をリラックスさせて、頭の回転を早めるようなウォーミングアップもおこないます」
そこで今回は、サカイクキャンプでおこなっているウォーミングアップの一部をご紹介します。
■グルーピング
コーチが指定した数で集まるウォーミングアップです。サカイクキャンプでは、サッカーの技術に関係なくできるものをアップに入れています。子どもたちは始めて会う仲間ばかりなので、「みんなうまいな」「わたしにできるかな」と不安や緊張を抱くことも多くあります。そんな心の状態では、いいプレーはできません。本格的なトレーニングに入る前に、ウォーミングアップで心の準備を整えます。
■壁鬼ごっこ
4人組でおこなう鬼ごっこです。まず壁役を2人、鬼役を1人、逃げる役を1人決めます。壁役の二人は手を繋ぎ足を広げます。逃げる役は、この壁をうまく利用して鬼役につかまらないように逃げきれば勝ち。鬼役は逃げる役にタッチできれば勝ちです。壁役の間のトンネルはくぐってOK。手と手を繋いで体と体が触れ合うことでコミュニケーションが生まれます。これはサッカーでも必要な相手とのかけ引きを学べます。スピードの緩急や壁役の間のトンネルをうまく利用するなど考える習慣を身につけましょう。
■手つなぎ王様ゲーム
このウォーミングアップは間違っても笑いが起きます。失敗を許す、チャレンジする雰囲気づくりにとても良いトレーニングです。最初は“素直な小学生”で、輪の真ん中に入った王様の言うとおりに移動します。次のステップが“反抗期の中学生”で、王様の指示とは逆方向に移動します。たとえば、王様が「右」といえば「左」へ、「前」と言えば「後ろ」へ移動します。サカイクキャンプでは、ゲーム形式のトレーニングが多くなる最終日にこのウォーミングアップを行います。子どもたち、ゲーム中も失敗を恐れず、どんどんチャレンジする姿勢を出してくれるようになります。
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