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「"本田マジック"は一週間で消える」本田圭佑が伝える夢を持つことの大切さ

公開:2015年12月28日 更新:2021年1月27日

キーワード:モチベーション子育て日本代表本田圭佑

12月25日、クリスマス。イタリアのACミランに所属する本田圭佑選手が、子どもたちに大きなプレゼントを用意してくれました。それは、自身が代表を務める『HONADA’s SOLTILO SOCCER SCHOOL』のサッカースクールです。
 
冬晴れのこの日、本田選手自らピッチに立ち、100名の小学生と一緒にボールを追いかけました。そして、イベントの前後には本田選手がマイクを持ち、集まった子どもたちを前に、多くのことを語ってくれました。日本代表の中心選手として、子どもたちに影響を与え続ける本田選手が子どもたちに語りかけたこととは、一体なんだったのでしょうか? 日本のトップを走る本田選手のメッセージを紹介します。(取材・文・写真 鈴木智之)
 
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■日本の子のボールを扱う技術は、海外の子に負けていない

本田選手はサッカースクールの冒頭、集まった子どもたちに対して、ゆっくりとした言葉で語りかけます。
 
「このグラウンドから、プロサッカー選手を育てたいと思っています。その可能性がみなさんです。今日ここで、遠慮せずに自分をアピールしてほしい。楽しんでいきましょう」
 
本田選手があいさつを終えると、真新しい人工芝ピッチの上を子どもたちが駆け出していきます。トレーニングは4つのグリッドに分かれ、それぞれのエリアで練習が行われていきます。1つのめのグリッドではリフティングからスタート。いろいろな部位でボールを触ることを意識して、トレーニングしていきます。
 
2つ目のグリッドで行われているのは、パス&コントロールの練習です。コーチからは「ミスを恐れずにチャレンジしよう」という言葉がかけられます。このトレーニングでは、ボールを正確に止めて蹴るために、両足を使って練習することが意識づけされていきます。
 
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3つ目のグリッドで行われていたのは、マーカーの間をドリブルで往復し、抜けていく練習です。この練習で本田選手が大切にしていることは「行きのドリブルはゆっくりでもいいので、正確なボールタッチでマーカーの間を抜けていく」ことと、「帰りのドリブルはミスをしてもいいので、速くドリブルをすること」だと言います。
 
4つ目のグリッドでは2人1組になり、ひとりの選手がボールを投げ、もうひとりの選手が足で蹴って戻すという基礎技術習得のトレーニングが行われていました。これは「空間認知能力を身につけるために、浮いているボールを正確に相手に返す」というコンセプトのもとに行われているそうです。
 
本田選手は各グリッドを周り、子どもたちに声をかけていきます。
 
「日本の子どもたちは、ボールを扱う技術は海外の同世代の子に負けていないと思います。それが日本の強みでもあると思いますね」
 
基礎技術の練習を終えたあとは、4対1のロンド(パス回し)の練習に移行。本田選手も各グリッドを周り、一緒にボールを蹴って、子どもたちに直接アドバイスをします。そこでは「動いてパスコースを作ること」や「足元で止めるのか、ダイレクトでパスを出すのか」といった判断について語りかけていました。
 
トレーニングの合間にはデモンストレーションとして、本田選手がフリーキックを蹴る場面も。左足の鮮やかなシュートでゴールネットを揺らし、集まった子どもたちは大歓声をあげていました。
 
練習の最後はゲーム形式で締めくくり、本田選手もゲームに参加しました。本田選手はパスを受ける場面で、何度も事前に首を振り「どこに相手や味方がいて、スペースがあるか」を、つねに確認している姿が印象的でした。
 
次ページ:自分の夢にむかってがんばろう!
 

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取材・文・写真 鈴木智之

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