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考える力

サッカーにも役立つ発想力、ひらめき力を鍛える脳トレ

公開:2013年11月27日 更新:2020年3月24日

キーワード:親子

 前回に引き続き『アインシュタイン式論理脳ドリル』をご紹介しています。今回の新刊のタイトルにもあるように、天才アインシュタイン博士がこの論理脳ドリルを考案したのは、自ら考える発想力を鍛えるためです。
 
<<天才を育てる!? 自宅でできるサッカーの脳トレ
 
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 一昔前、子どもの教育といえば「いい会社に入るため」「将来の生活を安定させるため」を見越して、いい学校に入るための『お受験』、つまり知識を詰め込む勉強方法が当たり前でした。
 
 しかし、詰め込み式の教育では、子どもの自主性や発想力、想像力が育たないことは、いまではもう常識になっています。保護者の方が子どもたちのサッカーに求めるものの中にも、こうした教室での勉強では身に付きにくい総合的な能力(脳力)があるのではないでしょうか。もちろんサッカーでも発想力はとても重要な要素です。イマジネーション豊かなプレーは“神様のギフト”と表現されますが、数あるプレーの引き出しの中から誰も思いつかないような独創的なプレーを瞬時に導き出す選手は、それだけで輝いて見えます。
 
 技術へのアプローチも大切ですが、発想力を脳への働きに変えて鍛えることができないか? 「論理脳ドリル」にはサッカーのプレーでも必要な発想力、ひらめき力を鍛えるエッセンスが詰まっています。
 
 

■「いまできる」ことより「わかった」瞬間が成長のチャンス!

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 いきなりこの問題を出されてパッと解ける子どもがいれば、それは素晴らしいことです。論理脳ドリルの生みの親、アインシュタイン博士はどんなに複雑な問題でも、表なしで頭からヒントを読んだだけで瞬時に答えがわかるようですが、このドリルでは「いまできること」はそれほど重要ではありません。
 
 子どもが直面する多くの問題は「できない」のではなく「いまできない」と言った類のものです。ドリブルがうまくできない。リフティングが続かない。シュートが遠くに飛ばない。これらの問題に目を向けるよりも、練習を重ねてドリブルで相手を抜いた瞬間の快感、リフティングが100回できた、どうすれば地面に落とさずに、ずっと続けられるか“わかった”瞬間、ボールの真ん中をヒットしてシュートが思い通りの弾道を描いた瞬間。これらの成功体験こそ何にも代え難い「成長のゴールデンポイント」になり得るのです。
 
 中級編の問題に話を戻しましょう。問題の解き方は解答編のヒントの順番例をご覧ください。
 
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ネイマールやロナウド、メッシやイニエスタ、彼らを思い浮かべながら、問題にチャレンジして、ひとつの突破口を見つけてそこから一気にゴールが見える瞬間。これこそがこの論理脳ドリルでの「成長のゴールデンポイント」になります。
 
 はじめからヒントの答えを教える、誘導尋問で答えを導いていては、せっかくのゴールデンポイントを子どもが自ら感じるチャンスを逃してしまうようなものです。
 
子どもたちは本来、発想の天才。その豊かなイマジネーションをどう伸ばしていってあげるのか。親としてできることを考えてみてください。
 
 

■一緒に楽しみながら学ぶ 親子で学ぶ大切さ

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 最後に紹介するのは上級編です。みなさんも一緒に考えてみてください。 答えは下のリンクから確認してみてくださいね。
 
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 この論理脳ドリルはヒントが増えれば増えるほど難易度が上がっていきます。お子さんがサッカーに関係する問題に興味を示したなら、身近なキーワードをちりばめて、お父さんとお母さんで問題を作ってみるのはどうでしょう? 「脳トレ」は大人にも子どもにも有効です。問題を作る方もひらめきや発想力が必要とされます。これを機にお父さんお母さんのほうがハマってしまうこともあるかもしれません。
 
 笑い話のようですが、自分が楽しいと思うことも、子どもたちのやる気を引き出す上で大切な要素です。
 
「教師の究極の技術というのは、クリエイティブな表現と、知のおもしろさに人を目覚めさせることである」
 アインシュタイン博士は教育というものについて、こんな言葉を残しています。
 
 親だからと言って自分がすべてわかっている必要はありません。論理脳ドリルを一緒に解いて、自らも「成長のゴールデンポイント」を経験してみてください。「おっ、これで一気に埋まる!」そんな快感を子どもと分かち合いながら、問題に取り組んでいけば、子どもも自ずと心を開いて夢中で取り組んでくれるものです。まずは一緒にやってみる。その一歩から始めれば、子どもたちは放って置いても自ら考え、自分からやる子になるのです。
 
 

 

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取材・文/大塚一樹 取材協力/東邦出版 写真/サカイク編集部(ダノンネーションズカップ2013より)

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