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考える力

サッカー上達の鍵は「答えを教えるではなく考え方を教えること」

公開:2015年5月 2日 更新:2021年1月27日

キーワード:サッカーサービススクールスペイン

4月上旬、サッカーサービスのスクール生と、キャンプへの参加経験がある選手の合同チームで、スペインのタラゴナで開催された『マレ・ノストルムカップ』に参加しました。参加した3カテゴリーのうち、サッカーサービスU-12チームはカタルーニャ州の1部、2部リーグに所属する強豪と戦い、1勝1分2敗の成績を残しました。現地の関係者から「テクニックや走力は高い」と評価される一方で、相手チームの戦術の変化に対応できず、なかなか勝利に結びつけることができませんでした。(取材・文 鈴木智之)
 
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<<テクニックも体力もある日本のサッカー少年に足りないものとは?
 

■スペインで可視化された日本人の課題

チームを率いた、サッカーサービスのポールコーチはこう振り返ります。
 
「現地の大会コーディネーターは『正確なパスを出すテクニックがあり、最後まで走り抜く力はすごい』と評価していました。しかし、選手たちは得意なパスを使って、アドバンテージを作り出すことができませんでした。これは今後、解決していくべき課題です」
 
ポールコーチは例をあげて説明します。
 
「選手たちが苦労していたのが、ラインを突破するためのドリブルの使い方です。最終ラインの選手がボールを持ったときに、何度も『前へ運ぼう』と言わなければいけませんでした。最終ラインの選手は前方にスペースがある際、ドリブルで前進することによって、優位な状況ができることを理解できていませんでした。『前!』と指示を出すと、パスを出そうとしていました。彼らはパスが上手なので、ある程度まではボールを運ぶことができるのですが、相手の攻撃を崩すまでには至りませんでした」
 
もちろん、なかには最終ラインからドリブルで前にボールを運ぶプレーができていた選手もいます。それは毎週サッカーサービスのスクールでコンセプトを学び、サッカーをよく理解している選手です。
 
「最終ラインでボールを持った選手がドリブルで前にボールを運び、相手を引きつけておいて、近くにいる味方にパスを出します。パスを出した選手は、すぐにサポートができる位置に動いて、パスコースを作ります。そうやって、自陣の深い位置から数的優位を作って相手を攻略し、ゴール前でシュートを撃つためのスペースやフリーの選手をつくり出すのです。コンセプトを理解し、トレーニングで身につけることができれば、それほど難しいプレーではありません。大切なのはどのような状況で、どのようなプレーをするべきかを理解することです」
 
次ページ:正しい認知と判断の引き出しを身につけよう>>

 
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取材・文 鈴木智之

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