サッカーをしていると監督やコーチから「考えてプレーしよう」と言われることが少なくありません。しかし、自分で考える癖が身についていないと、考えてプレーすることはかなり難しいでしょう。この記事では、自分で考える力を養うためのポイントについて解説します。サッカー以外の場面でもできることも取り上げているため、ぜひ参考にしてみてください。
サッカーは自分で考える力が必要なスポーツ
サッカーは、常に状況が変化するスポーツであり、状況に合わせて自分で考え、最適なプレーを選択する必要があります。例えば、ボールが少し動くだけでも適切なポジションがどこなのか考える、相手ディフェンダーが嫌がることはなんなのか考える、などです。
自分で考える力は「率先する」「能動的」「主体的」といった言葉に言い換えられます。これらの言葉が表すものも、自分の頭を使って判断しなければできないことだといえるでしょう。
一方で、小学生のサッカーなどでは自分で考えずにプレーしているケースも少なくありません。例えば、チームメイトやベンチのコーチの指示に従ってプレーをしている子どももいるでしょう。また、時には応援席から保護者が自分の子どもに指示を出しているケースもあります。
サッカー選手としての上達を目指すためには自分で考えてサッカーができるようになることが大切です。
考える力は教育現場でも重視されている
考える力に関しては、「周りの人たちと共に考え,学び,新しい発見や豊かな発想が生まれる授業」として、文部科学省が告示する現行の学習指導要領でも取り上げられています。
何について考えるのか、という点は学校とサッカーでは異なりますが、自分で考えることに取り組むという点は共通しているといえるでしょう。
自分で考える力を養うポイント
ここでは、自分で考える力を養うために何ができるのか具体的なポイントについて解説します。各家庭でできることもあるため、ぜひ参考にしてみてください。
サッカーノートをつける
サッカーノートとは、簡単にいうとサッカーの日記のようなものです。試合や練習があった時、サッカー観戦をした時などに良かったことや悪かったこと、コーチやチームメイトから受けた指示、感じたこと、次の試合・練習の目標などについて書き込みます。また、長期的な目標を書くことも可能です。
ノートを書く場合、自分で考える機会がたくさん発生します。例えば、良くないプレーをコーチから指摘されたとき、「なぜ指摘されたのか」「次はどうするべきなのか」考える必要があります。
サッカーノートは自身のサッカー選手としての成長記録にもなるため、ぜひ取り入れてみてください。
できるだけ自分でやらせる
この記事を読んでいる保護者の中には、練習や試合の準備を手伝っている人もいるのではないでしょうか。親が準備を手伝えば、基本的に忘れものをする心配はありません。しかし、これは考える機会を失っているとも言えます。
もし試合の準備を自分一人で行うとなると「何がいるんだっけ? 」「試合用のソックスはどこだっけ? 」「明日水分はどのくらい持っていけばいいのかな? 」などたくさんのことを感がなければいけません。このような経験も自分で考える力の向上につながるでしょう。
考える材料を用意する
考える機会は意図的に発生させることもできます。
例えばお母さんが「晩御飯何がいい? 」と聞いて、子どもが「カレー」と答えたとしましょう。この時「なんでカレーがいいの? 」と一歩踏み込んで質問すれば、子どもは理由を考えます。
「なんで? 」と聞いてばかりだと子どものストレスになりますが、時々聞いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
自分で考える力はサッカーだけでなく、学校生活や日常生活など社会を生きていくうえで欠かせないものです。考える癖のない子どもだと、最初のうちは自分で考えることが難しいかもしれません。しかし、継続して取り組んでいけば、自主性や能動性などを身につけることができるでしょう。うまくいけば、プレーの向上につながるかもしれません。