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考える力

小学生のリアルな声「サッカーで親に良かったところ、悪かったところを言われたら......」

公開:2021年9月30日 更新:2021年10月 5日

キーワード:サカイクキャンプダメ出し子どもの本音考えてプレー親に言われてうれしい言葉親に言われてイラっとする言葉

先般サカイクキャンプのコーチ陣がFCリアル(埼玉県)の小学3年生~5年生に「出張サカイクキャンプ」を行いました。これはサカイクキャンプの5箇条「考える力」「チャレンジ」「コミュニケーション」「リーダーシップ」「感謝の心」をテーマに1DAYで行うもので、ピッチの中では「自分で考えて判断すること」を中心にトレーニングしました。

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今回はトレーニングの感想や、保護者とのコミュニケーション時に感じる、「子どもたちのリアルな声」をお届けします。お子さんのサッカーを熱心にサポートする保護者のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください。
(取材・文:鈴木智之)

 

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(この日参加してくれたFCリアルの選手たち ほんの数時間で「考えてプレーできるようになった」と成長を実感した子も)

 

<<親たちの声「プレーにダメ出しをしたくなる」「他の子と比べてしまう」

 

■「考えながらプレーできるようになった」ほんの数時間で変化を感じた子も

サカイクキャンプでは、初めて会うコーチのもとでサッカーをします。子どもたちに話を聞くと「どんなコーチなんだろう?」「どんな練習をするんだろう?」と不安な子もいれば、「楽しそう!」と興味津々の子もいました。

<サカイクキャンプの感想>
「いつもと違う練習ができて楽しかった。3対3のワンツーのときにうまくできた」
「普段とはトレーニングメニューが違ったので、いつもはあまり声が出せないけど、今日はよく出せた
「知らないコーチだったので、最初は何をするんだろうと思ったけど、すぐに慣れて、教えられたこともできるようになった」
「こういう考え方もあるんだと勉強になった。困っている仲間がいたら助け合おうと言われたことが印象に残っている」
「試合で年下の子と一緒にプレーして、教えあったり、ボールを取られたら追いかけようというのが印象に残った」
「最後の試合の時にみんな声を出していて、自分もがんばらなきゃと思った」
「2対1のトレーニングのときに、不利な場面でどこを守ればいいのかを考えながらプレーできるようになった

子どもたちは普段とは違った刺激を受けながら、コーチの言葉を吸収し、積極的にプレーしていました。

 

■小学生たちは親にプレーの指摘をされたときにどう思っているのか

イベント終了後に子どもたちに直接お話を聞く機会をいただけたので、ここからは、子どもたちが保護者とのコミュニケーションで感じている「リアルな声」を紹介します。親御さんの言葉は、子どもたちにどのように届いているのでしょうか?

まず、「保護者とサッカーの話をしますか?」という質問に一番多かったのが「試合のあとに、良かったところ、悪かったところについて話をする」という回答です。

子どもたちは「良かったところ、悪かったところを言われると、次はそうしよう。がんばろうという気持ちになる」と答えるケースが多かったですが、なかには「嫌な気持ちになる」「プレーしているのは自分だから! と言い返す」「言い返すと親が逆切れして、さらにうるさくなる」といった意見もありました。

 

■サッカーで親に言われてうれしい言葉

続いて、子どもたちに「保護者に言われてうれしい言葉」を聞くと、「あのプレーよかったね」「いいシュートだったね」「あのボール、よく止めたね」など、「良いプレーを褒められるとうれしい」と話す子がほとんどでした。

ピッチサイドで子どものプレーを見ていると、「もっとこうすればいいのに」という気持ちが湧いてくることもあると思いますが、そこをぐっとこらえて「良かったプレーを褒めるだけ」にとどめておくのが良さそうです。

 

■「ムカつくけど言い返さない」という子も少なくない

次に「保護者に注意されるのは、どんなとき?」という質問に一番多かったのが「きょうだいゲンカ」です。ゲームやものの取り合いをしてエスカレートし、見かねた保護者に叱られることが多いようです。

ほかにも「ゲームのやりすぎ」「勝手に外に遊びに行くと怒られる」というものもありました。

サッカー面では「プレーの判断が悪いと怒られる」「練習や試合に行くとき、早く準備をしないと怒られる」「忘れ物をすると怒られる」「サッカーのときにふざけていたり、友達とケンカすると怒られる」といった声が多かったです。

子どもたちに、叱られたらどんな気分? とたずねると「それはそうだと思うので、あまり言い返さない。言われるとムカつくときもあるけど」と素直に話してくれました。

 

■小学生があこがれる選手はドリブルが得意なあの選手

最後に、子どもたちにあこがれの選手は誰ですか? と聞くと、日本人では三笘薫選手久保建英選手の名前がよく上がりました。ドリブルや個人技に優れたところが人気のようです。

Jリーグの試合を見る子も多く、好きなチームは地元・埼玉の浦和レッズ、大宮アルディージャ、川崎フロンターレなどの名前があがり、レアル・マドリード、バルセロナ、パリサンジェルマンなど、ビッグクラブの人気が高かったです。

 

■子どもの意見や考えをしっかり聞いてあげよう

今回、話を聞かせてくれたのは、小学4、5年生の子どもたちです。中学年、高学年になると、考える力がついてくるので、自分の意見をはっきりと持つようになります。

それにともない、親子間のコミュニケーションも、大人が一方的に言うのではなく、まずは子どもの意見や考えを聞いてあげるのが大切なようです。

子どもたちのリアルな声を参考に、これからもお子さんのサッカーをより良い形でサポートしてあげてください。

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取材・文:鈴木智之

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