汗と泥まみれのサッカーウエア。一生懸命洗っているのに、ガンコな汚れが取れない!とお悩みではないですか?そこで、洗濯王子こと中村祐一さんにサッカーキッズを持つママに役立つ洗濯術を教えてもらいました。これを読めばきっと明日からの洗濯が楽しくなる!?
■練習着&ストッキングの汗&泥の汚れをきれいにしたい!
練習着(プラクティスウエア)もストッキングも帰宅したらすぐに洗うのがベストです。汗は水溶性なので水洗いでもある程度の汚れが落ちます。冷たい水より、40度くらいの温かい湯で洗うと、汚れがより落ちやすくなりますよ。
ガンコな汚れなら、40度くらいの湯に洗剤、漂白剤を溶かし20分くらい漬け置き洗いをします。漂白剤は生地を白くするだけでなく、除菌&消臭効果もあるので、臭いが気になる時には利用するといいですね。
泥汚れは洗剤を使わないと取れません。洗剤または石けんを汚れの部分に直接つけて、揉んだり、こすったりしてください。
オススメは「ウタマロ石けん」。石けんは洗剤に比べ粒子が汚れにくっつき、汚れが取れやすくなります。石けんは手ごろな値段なので、ひとつ用意しておくと便利ですよ。
■ウエアのラベルに柔軟剤や漂白剤の使用不可とあるけれど、白く、柔らかく仕上げたい!
洗濯表示に柔軟剤や漂白剤の使用が不可となっていたら、それに従ってください。ウエア独特の風合いや素材への加工などが劣化する恐れがあるのだと思います。
白くするには、前述の通り、まずは水温を上げてください。液体洗剤より、粉末洗剤の方が洗浄力が高いので、粉末洗剤を選びます。
衣類がゴワゴワにならないようにするには、洗濯を干す際に叩いて生地を整えておくことが大切。ゴワゴワの原因のほとんどが衣類のなのシワです。
■そもそもユニフォームは洗濯機で洗っていいの?
背番号などのプリントがあるユニフォームは、練習用のウエアより注意が必要です。背番号がプリントの場合は、洗濯中に外れてしまうことがあります。また、縫い付けてあってもシワになることも。洗濯機より手洗いをおすすめします。押し洗いで、きれいになりますよ。
洗濯機を使うなら、ドライコース、手洗いコースなど、回転数が少ないコースを選ぶようにしましょう。洗濯機を使う時には、ネットに入れてください。洗濯機の中で衣類が動きすぎるのを防止してくれ、生地へのダメージが少なくなります。
■お天気がよくない時は、乾燥機を使ってもOK?
ポリエステル素材が使われていることが多い、サッカーウエア。熱が加わってシワがつくとなかなか取れません。乾燥機を使うと、ユニフォームの背番号が取れてしまったり、シワがついたりすることがあるので、できれば使用しない方がいいと思います。
乾燥機を使うなら、時間を短くするようにしてください。
洗濯後半乾きくらいまで乾燥機を使いその後は普通に干す、少し湿り気を飛ばす程度に乾燥機を使うと、シワがあまり残らないですみます。
■ユニフォームの色はきれいなままキープしたい!
中性の液体洗剤で、やさしく洗います。水の中であまり動かさないのがポイント。干すときは必ず裏返しにし、陰干しします。人が日焼けするように、衣類も日焼けするので、直射日光は避けましょう。
ユニフォームは乾きやすい素材のことがほとんどなので、短時間で乾くはずです。さっぱり乾かしたいなら、陰干しをして乾いたところで最後だけ日に当てると、水分がきちんと飛んで気持ちがいいですね。
洗濯物を干すには10~14時が最も適しています。
以上、ここまでは主に普段の練習などで使うサッカーウエアの基本的な洗い方について中村さんに説明してもらいました。続きは、ちょっと応用編です。お母さんを悩ます人工芝グラウンドへの対処法や、ベンチコートの洗い方などについてご紹介します。
中村祐一さん//
なかむら・ゆういち。国家資格クリーニング師。長野県伊那市のクリーニング店「芳洗舎」の3代目で、自身のWebサイトでクリーニングや洗濯について相談を受け付けていたところ、話題となり"洗濯王子"としてブレイク。雑誌やテレビなどで洗濯アドバイザーとして幅広く活躍中。
著書に、「洗濯王子に教わるおうちで快適クリーニング!―節約できる!衣類も長もち!ミラクル洗濯術」「魔法のアイロン上達本」「おうちで簡単 洗濯上手―お気に入りの衣類もキレイ&長持ち」がある。
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取材・文/kilohana 前田陽子