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お父さんコーチ必見!現役時代とこんなに違う サッカー今昔物語

「運動中は水飲むな」は昔の話! 現役時代とこんなに違う、お父さんコーチに知ってほしいサッカー今昔物語

公開:2017年6月20日 更新:2020年10月 6日

キーワード:アイシングサーモス水分補給熱中症

この春から我が子がサッカーチームに加入し、お父さんコーチになったというお父さんも少なくないでしょう。初めは誰もが見よう見真似でお父さんコーチを始めるもの。しかし―― 「自分は子どもの頃にサッカーをやっていたから大丈夫」 そんなふうに油断していませんか?
サッカーは時代とともに進化し、様々なことが日々変わっていきます。お父さんが子ども頃に当たり前だったことが、今は当たり前ではなくなっていることがたくさんあります。
今回は、「サッカー今昔物語」として、サッカーの昔と今を比べながら、その違いを見ていきたいと思います。
自身も3級審判資格を取得し、主に「サッカー審判批評」という分野でジャーナリストとして活躍する石井紘人さんに、いくつか具体例を挙げてもらいながら、昔と今を比べてみました。(記事提供:サーモス
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■キーパーがフィールドプレーヤーに近くなった

石井さんがまず挙げたのは、「キーパーチャージ」です。
「昔のゴールキーパーはゴールエリア内では保護されていて、たとえば、クロスボールが上がったときにオフェンスの選手がゴールキーパーと接触すればファウルの判定になりました。でも、今はゴールキーパーとオフェンスの選手の間にボールがあり、お互いにボールに競れる状況ならば、オフェンスの選手がボールに競ったときにゴールキーパーに接触してもファウルにはなりません」
今のゴールキーパーは昔と比べて保護されなくなっているのです。現代のゴールキーパーは、味方のバックパスを手でキャッチすることができず、フィールドプレイヤーと同じように足でボールを扱わないといけません。こういうルール改正を見ても、ゴールキーパーというポジションは、手が使える特別なポジションというよりも、フィールドプレイヤーに近い存在になってきた、と考えたほうがよさそうです。

■最新のオフサイドルールとは

石井さんが次に挙げたのは「オフサイド」です。
オフサイドのルールは時代の変遷とともに度々変わっているので、長くサッカーの現場で指導をしている方々にも、わかりづらいところがあるかもしれません。石井さんにはオフサイドの最新のルールについてこんな例を挙げてもらいました。オフサイドポジションにいる選手にパスが出たときの状況を想像してください。
「この状況のとき、以前までは、相手のディフェンダーがクリアするためにボールに触れていても、いなくても、いずれにしろオフサイドポジションにいる選手はオフサイドの判定でした。でも今は、ディフェンダーの選手に明確なプレーの意図があれば、その際にクリアミスしたボールがオフサイドポジションにいるオフェンスの選手に渡ったときはオフサイドにはなりません。これは欧州チャンピオンズリーグのようなハイレベルな試合では、そもそもディフェンダーが軽率なクリアミスをまずしないので生じにくいケースと言えます。ただ、お父さんコーチたちの現場となる少年サッカーであれば、ありがちなケースでしょう。お手伝いで審判をやることになったときに、頭に入れておかないといけない重要なルールの変更点です」
この辺りは、大人でも勘違いをしてしまいそうです。しっかりと子どもたちに説明できるようにしておきましょう。

■ハンドのジャッジは「意図があったかどうか」に変わった

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石井さんが挙げる三つ目のルールの変化は、「ハンドリング」の判定についてです。
「昔は手にボールが当たれば『ハンドだ!』という感覚があったと思います。しかし、現在のハンドリングの判定も変わってきています。たとえば、こんなシーンを挙げてみましょう。小学生が相手が放ったシュートに対して、顔やお腹をかばうために腕で防ぐようにしたときに、そこにボールが当たったとします。ただ、このアクションがシュートを腕でブロックする意図はなかったと判断できれば、ハンドリングではありません。もちろん、明らかに不自然に腕を伸ばしてボールに触れているようなケースであれば、厳しくハンドリングの判定を下すべきですが」
欧州のプロの試合映像を見ると、プロの選手たちは自陣ペナルティエリア付近で相手のシュートをブロックするときは、シュートが腕などに当たってハンドリングの判定をとられないように、状況に応じて、両方の腕を後ろに組んでディフェンスする様子が見て取れます。
「欧州では子どもの試合でも、たとえば、ゴール前のフリーキックのシーンでは、主審が壁に入っている子どもに対して『ハンドはしちゃダメだよ』と一声かけて、マネジメントしています。そうすることで子どもたちにハンドリングへの感覚を伝えることができます。それは日本のお父さんコーチが審判をするときに意識してほしいポイントですね」
その他にも、昔と今のルール上の変更点を挙げればキリがありませんが、日本の少年サッカーの変更点として挙げれば、現在は旧来の11人制から8人制が採用されたこと、それに伴い、大会や地域によっても異なるケースもありますが、審判は1人制が採用されています。
また、日本サッカー協会の普及・育成プログラムの一環として、子どもたちにフェアプレーや助け合いの精神を啓発する目的として、2002年日韓W杯以降には「グリーンカード」が導入されるようになりました。試合中にフェアプレーやそれ準ずる精神を見せた子どもには、主審から緑色のカードが提示される光景もよく目にするようになっています。

■水分補給は、冷たさが続くスポーツボトルで

また、昔と今の少年サッカーの現場で大きく変わったことといえば、「水分補給」への意識ではないでしょうか。お父さんコーチの方々が子どもだった頃は、練習中の水分補給は禁止、というのがある意味で常識だとされていました。しかし、時代は移り変わり、日本の少年サッカーの現場でも、水分は適宜補給しなければいけない、という考えが一般に浸透しつつあります。石井氏もこう続けます。
「FIFA(国際サッカー連盟)もAFC(アジアサッカー連盟)も気温が高い状況で迎えるゲームでは給水タイムを義務づけるレギュレーションを設けています。日本の場合、夏場でもサッカーをプレーしますので、気温が高いときは、必ず給水タイムを設けて、選手たちの身体的な負担を軽減させてあげる必要があります。試合を間延びしたものにせず、クオリティを上げるためにも給水が非常に大事だという考え方は浸透しつつあります」
これから夏本番を迎えるに当たり、水分補給は熱中症対策としても欠かせません。
「熱中症が発症してから慌てて水分補給をしようとしても、なかなかうまく水が飲めないような状態となり、さらに慌ててしまうケースもあります。そうなる前に水分はできるだけ小まめに飲むように意識したいですね。ミネラルを含んだ水分を補給するのがベストですが、現場の指導者の方々が熱中症対策としてよく挙げられるのは、十分な睡眠を摂ることと、しっかりとした朝食を摂ること、この二点です。日本の和食には適度な塩分が含まれているので、納豆ご飯などは熱中症対策としても最適だと考えられています」
昔の子どもたちはプラスティックの容器に飲料水を入れてカチカチに凍らせてグラウンドへ持っていっていましたが、今は水分補給に適した温度を長時間キープしてくれるサーモスのスポーツボトルのような優れたアイテムも登場しています。また、アイシング用の氷を手軽に長時間保冷してくれるアイテムもあります。
「お父さんコーチの方々がJFA指導者ライセンスを取得するときには講義を受けることになりますが、グラウンドで子どもがケガをしたときは、応急処置としてまず患部を冷やすことが大事、ということが現在の日本サッカー界の常識になりつつあります。そのときに飲料用の氷を個人が常備してあれば、緊急的に代替使用することも容易になるので、ぜひ有効活用したいところです」
サッカー今昔物語、いかがでしたでしょうか。お父さんコーチの方々には、現代サッカーの大事なポイントを踏まえながら、子どもたちへのサポートを期待したいと思います。
次回は、お父さんコーチの現役当時とは大きく変更している常識のひとつ「水分補給」について、J1リーグのチームドクターにお話を伺います。

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