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- 星稜-明徳義塾[第94回全国高校サッカー選手権準々決勝]
序盤から明徳義塾は恐れることなく、星稜へと立ち向かった。⑥禹滉允を軸に中盤でボールを動かし、試合の主導権を掌握。最後の局面で星稜守備陣を崩し切れなかったが、押し気味に試合を進める。しかし、前半28分に③濵口俊介がペナルティーエリア内で⑨根来悠太を倒し、退場処分になると様相は一変。このPKを⑦阿部雅史に確実に決めると、同40分には⑫大倉尚勲が加点。「一発レッドで退場したことがいちばん大きかった」(明徳義塾・小松晃監督)。後半にも1点を追加した星稜が相手の綻びを見逃さず、4年連続でベスト4に進出を果たした。
■数的不利な状況に混乱した明徳義塾。3点の差は経験値にあり
明徳義塾は自らのストロングポイントを発揮し、素晴らしい試合の入りを見せていた。4-1-4-1のアンカーに入る⑥禹滉允が左右にボールを散らし、2列目の4人が相手の背後を狙う。「選手たちには星稜に比べて、君たちのプレッシャーはないはず。だから80分間楽しんでこい」と小松晃監督に送りだされた選手たちは、前回王者・星稜に対して臆することは一切なかった。むしろ、動きに硬さが見られたのは星稜の選手で、些細なミスを繰り返していた印象である。
しかし、いい時間帯が80分間続くわけではない。悪い時間帯をいかに凌ぐかが明徳義塾のポイントだった。その中で前半28分にCBを務める③濵口俊介が⑨根来悠太を倒し、PKを与えた上に一発退場となった場面。直後のPKを決められ、数的不利な状況に選手たちは混乱した。「③濱口が欠けたときにどうするかを決められていなかったが大きかった」と⑤西森剛が話すように、失点直後から10人で戦う配置が定まらない。3分後に②近藤大地を投入し、4-4-1で戦う構えとなったが、動揺を隠せないチームは前半終了間際に再び失点。後半も反撃の糸口を見出せず、明徳義塾の快進撃は終わりを告げた。
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取材・文 松尾祐希
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