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日本トップクラスで活躍できる選手の育成を目指す、神奈川の強豪ジュニアが取り組む「PORTA BASE」トレーニングとは?

公開:2024年6月24日

サッカーの指導が学べる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」では、強豪チームや豊富な実績を持つ指導者による、トレーニング動画を配信中だ。

今回は「PORTA BASEで基礎を構築し、対人スキルを磨く練習法」をテーマに、FC PORTAの羽毛勇斗監督によるトレーニングを紹介したい。

FC PORTAは2018年に神奈川県サッカー協会に登録した、比較的新しいクラブながら、県内で存在感を発揮。2023年度は「ジュニアサッカーワールドチャレンジ」に出場し、卒業生はJクラブや強豪街クラブのジュニアユースに進むなど、確かな足跡を残している。

COACH UNITED ACADEMY動画、前編のテーマは「PORTA BASEでボールを扱うスキルを磨くトレーニング」。「将来、日本トップクラスで活躍できる選手の育成」を目的に活動するFC PORTAは、どのようなトレーニングを通じて、選手を成長に導いていくのだろうか?(文・鈴木智之)

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ステップワークからドリブルへ

FC PORTAの羽毛勇斗監督によるトレーニング。まずは「PORTA BASEラダー」と題した、ステップワークのトレーニングから。

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マーカーを目印に、前後のステップや片足でのステップなどを行う。羽毛監督は「姿勢、腕振り、足上げをしっかりやろう」「しっかり止まろう」など、ベースとなる動きづくりにアプローチしていく。

続いて、狭い間隔で置かれたマーカーをドリブルでかわしていく。ここでは「細かく、ていねいにやろう」「最後はクッとスピードを上げて」「顔を上げてやろう」とシンクロしながら声をかけていた。

3つ目はリフティング。インアウト100回、ふともも20回、ヘディング、頭上に上げる、後ろ向きで進んで戻るといったメニューに取り組んでいく。

次のトレーニングは「速ドリ」。30mの距離にマーカーを7つ並べ、トップスピードでドリブルを行う。

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FC PORTAでは「1歩で1回ボールに触る」ドリブルのことを「1-1」と表現。まずは1-1でドリブルをし、マーカーの間をすり抜けていく。

羽毛監督は「体の中心でボールを触る。頭が動きすぎない、トップスピードで入るところにこだわってやろう」とポイントを提示し、「肩の力を抜いて」「柔らかくボールに触ろう」など、選手たちのプレーを見ながらアドバイスを送っていた。

さらには「視野を確保するための姿勢」についても触れ、「1つ先のマーカーまで見られるように、顔を上げよう。頭から木の枝を刺して、折れないような姿勢でやろう」と、わかりやすい表現を交えながら指導していた。

1.5のドリブルにチャレンジ

次は「1-1だけだと、ドリブルが詰まるときがある。グッと入るときに1.5が必要。そこを使い分けなければいけない」と話し、1歩半分、前にボールを出す「1.5」のドリブルに移行。

ここでは「ボールは次に触れる位置に置く」「目の前のマーカーだけを見ない」などのポイントを挙げるとともに、コーチがデモンストレーションを見せていく。

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羽毛監督は「自分がコントロールできるギリギリのスピードでやってみよう」と声をかけ、スピードを上げつつも、足を運ぶスピードや歩幅、ボールタッチを調整し、スムーズに進むことの重要性を伝えていた。

続いては「ターンドリ」。インサイド、アウトサイドを使い、ターンをしながらトップスピードでドリブルをする。

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これは「相手からボールを隠しながら前進する練習」で、ここでも1-1や1.5を意識させて行っていく。

ターンをする際に重要なのが、腕の使い方だ。実際の試合をイメージし、腕を上げて相手をブロックするとともに、バランスをとる部分にも良い影響がある。

さらにはターンした後、前にボールを持ち出す際に、グッとスピードを上げることで、実際の試合中、相手に寄せられたときに、突き放すことができる。

相手がいないドリブルトレーニングだからこそ、実際の試合をイメージしながら取り組むことが重要なのだ。

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トレーニング終盤では、1.5のドリブルで、広いエリアに進むプレーをイメージさせながら、前だけではなく、斜めに入っていくことも意識しながら取り組んでいった。

ジュニア年代だからこそ取り組みたいトレーニング

以上で前編のトレーニングは終了。

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羽毛監督は「前編では、相手に対してボールを運ぶ、隠すなど、対人のドリブルを行いました。後編では、個での対人から、グループワークを行っていきます」と総括。

今回紹介してもらったトレーニングは、ジュニア年代だからこそ取り組みたい、身体の動かし方やボールと自分との関係、スムーズなドリブルとボールタッチの変化など、様々な部分にフォーカスできる内容になっている。

羽毛監督のアドバイス、コーチのデモンストレーションなど、繰り返し見て、日々のトレーニングに役立てていただければと思う。

動画の全容は、ぜひ「COACH UNITED ACADEMY」で確認してほしい。選手たちのプレーからも、たくさんのことを学ぶことができるはずだ。

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【講師】羽毛勇斗/
1994年生まれ。神奈川県横浜市出身。横浜FCジュニアユース、横浜FCユースを経て、東海大へ進学。メニコンカップ東日本選抜、U-16日本代表。競技は大学卒業時に区切りをつけ、2017年、自身のサッカースクールから指導者のキャリアをスタート。2019年に立ち上がったFCPORTAの監督に就任。指導者キャリアのスタートから数多くの選手を、Jリーグ下部組織をはじめとしたハイレベルなクラブに送り出している。

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