サッカーに関わる人すべてが知っておきたい、準備したい救急手当
あなたは子どもたちの身体に何か異変が起こったとき、適切な対処ができるでしょうか? 救急蘇生法、応急手当は忘れていませんか?
その重要性を十分に理解しているのに「どこか人任せにしてしまっている」「ちゃんと覚えたいとは思っているけど……」という人も多いのではないでしょうか。
救急医療のエキスパート、恵泉クリニック院長を務める太田祥一先生に救急手当についてお聞きしました。
こんなとき、どうしたら? 救急手当てで子どもを守る
練習中接触プレーで肩から地面に落ちた。腕を地面についた。硬いグラウンドに頭を打ち付けてしまった……。
ヒヤリとした、本当に大丈夫だろうか、という場面は、みなさん一度は経験があるはずですよね。
ついつい焦ってしまうそんな場面で、まず何をしたらよいのかを救急医療のエキスパートに伺いました。
目の前の子どもが倒れたとき、あなたには何ができる!?
あなたはAED(自動体外式除細動器)を使ったことがありますか?
近年は公共施設などを中心に目にする機会も増えているAEDですが、医療従事者以外も使用できるようになったのは2004年から。
除細動が1分遅れるごとに場合の救命率は1割ずつ低下していくと言われています。目の前の命をAEDで救うために、AEDの重要性を知っておきましょう。
子どもが心肺停止!あなたはどうする!? AEDの使い方
東京マラソン救護委員会にて救命指導に当たる喜熨斗智也さんに、AEDの使い方をレクチャーしてもらいました。
「AEDは電源を入れれば音声アナウンスが流れますから、使ったことのない人でも簡単に使用できます」と喜熨斗さんは言います。
AEDのボックスふたを開けるところから電気ショック後の対応まで、写真付きでご紹介します。
「グラウンドで子どもが命を落とすことがないように大人が知っておくべきこと
運動中におきる生死に関わる3大リスクと言われているのが、Heart=心臓、Head=頭部、Heat=熱、これらの頭文字をとって「3つのH」です。
中でも命を落とすことは、Heart=心臓疾患の突然死が一番多く、小・中・高校における体育活動中の死亡・重度障害事故の6割を占めているそう。
スポーツペアレンツジャパンの村田さんに、グラウンドで子どもの心臓が止まってしまったときのAEDの使い方と心臓マッサージの正しい行い方について教えてもらいました。