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知ってるようで知らない!正しいサッカーシューズの選び方
メッシのようになるために!浮き指改善で正しい姿勢を手に入れよう
公開:2015年12月25日
当連載では、3回にわたって正しいシューズの選びかたを伝えてきました。今回は、最近のジュニア年代によく見られる"浮き指"を防ぐための正しい姿勢のつくりかたをご紹介します。メッシモデルのシューズを履けば、メッシのようなプレイができる!ということはありません。ベストなパフォーマンスを引き出すために作られたシューズを最大限に生かすには、ボディバランスが大切。浮き指を改善して、メッシのようなボディバランスを手に入れましょう。(取材・文 前田陽子)
■お子さんの足は"浮き指"になっていませんか?
浮き指とは、足の指先が地面に着かずに浮いている状態のこと。今の子どもの9割に、立ったときに足の指が浮いてしまう傾向があるそうです。まずは裸足になって、まっすぐ立ってみてください。その様態で足の指が地面に着かなければ、浮き足。浮き足になると、体が安定しにくく、ちょっとしたことで転びやすくなります。これはサッカーをする上で、とても不利なこと。ボディバランスが悪いと、相手選手と少し接触しただけで転んでしまったり、すぐに体の向きを変えられず1対1で抜かれてしまいます。
■拇指球ラインに乗ることを意識する
メッシのプレイを思い出してください。細かいタッチで素早く走り、浮き球を含めどんなシチュエーションにも対応する豊富なボールタッチ技術を身に付けています。その動きを支えているのが、つねに骨盤が前傾していて肩甲骨が寄っている“いい姿勢”であることに気が付くはずです。Jリーグのチームのフィジカルコーチを務める谷真一郎さんは言います。
「いい姿勢でいるからぶつかっても、すぐに立ち直ることができるんです。姿勢が後傾になってしまうとメッシのように動くことはできません。ですから選手たちにはいつも拇指球ラインに乗るようにと指導しています」
拇指球ラインとは、足の裏の親指の付け根の膨らんだ部分のこと。浮き指になるとかかとに重心が乗ります。逆に指先に体重が乗りすぎても、バランスよく立ったりすばやく動くことはできません。
「拇指球を意識することで前荷重になり、骨盤が前傾して肩甲骨が寄ることで姿勢が良くなります。メッシ選手に限らず、スーパープレーをする選手はみんな姿勢が良いんですよ」(谷さん)。動き出しやすい姿勢とは、肩とひざと拇指球が同じラインに乗っている姿勢。ボールのないところで意識してこの姿勢をとると、いざボールや相手選手が自分に向かってきたときにすぐに対応することができます。
「相手選手に抜かれたくないと思うと、重心を下げて肩に力が入ったような構えになりがちです。ですが、それでは動きだしが悪く1対1で負けてしまいます」(谷さん)。
■親子で姿勢をチェックして、日ごろからいい姿勢を心がける
子どもたちは自分の姿勢を見ることはできないので、意識することはほとんどありません。ですが、姿勢が悪いと不安定で体を上手に使うことができません。いい姿勢でいることができるだけで、プレイの質も幅もグンと広がります。ただ、姿勢を良くしなさい!と言われても、子どもたちはどうすればいいのかがわかりません。肩の位置をもう少し前に出す、後ろに下げるなど具体的に教えましょう。また、自分がいい姿勢であると思うポジションで立たせ、前や後ろからポンと肩を押してみます。前からも後ろからもグラつかないところがいい姿勢。一回では身に付かないので、週に一度、姿勢のチェックをしてあげるといいでしょう。また、メッシをはじめとする憧れの選手の姿勢に注目してみるのもオススメ。調子が悪い日は、ちょっと猫背になっていたり姿勢が悪くなっていることに気が付くはずです。
「いい姿勢と同時にリラックスした状態でいることも大切」と谷さん。トッププレーヤーはプレー中にとてもリラックスしていて、体に余計な力が入っていません。力んでしまうと、持っている力を最大限発揮することはできないからです。肩の力を抜いてリラックスしていい姿勢になれると自然と顔も上がって、周囲を見ることができるようになります。
■いい姿勢と正しいシューズでベストパフォーマンスを
いい姿勢を保つためにも、正しいシューズでプレーすることが重要です。「かかとがフィットしていること、足の指が広がることが大切」と谷さんは言います。足の指が広がらなければ、体を支えることはできません。特に重要なのが小指。小指が瞬時に開くことで転倒を防げます。ですから、指先の緩みは必要。きつ過ぎるシューズでは、ベストパフォーマンスは生み出せません。
アディダスのキッズモデルは、日本人の足型を分析して開発されたシューズです。最近の子どもの足の傾向に合わせて作られているので、これまでぴったりのシューズが見つからなかったという子どもには試す価値十分。前足部はきつ過ぎずゆる過ぎず、指が自由に動くのでメッシのような軽やかな動きに対応できます。最近はグラウンド条件も良くなり、ぬかるんだ土のグラウンドや雨を含んだ人工芝のピッチで練習や試合をする機会も減ってきています。が、そういった悪条件の中でプレイすることで、体の動きを覚え、対応する能力も培われます。「あえて悪条件のピッチで鬼ごっこをすることもあります」と谷さん。ジャパンモデルは最近の子どもたちのプレイ環境も考慮し、土、人工芝、天然芝、どのピッチでも対応するソールを採用。さまざまなピッチでプレイすることで、自分の体をコントロールできるようになります。
2人、3人とディフェンダーの間をドリブルですり抜けて、ゴールを奪う。最新のシューズと正しい姿勢で、憧れのメッシのプレイを手に入れましょう!
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取材・文 前田陽子
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