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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
上手くなりたいと言うのに自主練しない。アドバイスも嫌がる息子に頭を悩ませている問題
公開:2024年11月20日
■家を安全基地にすることで子どもはエネルギーをチャージできる
(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
なぜならば、お母さんが変わりさえすれば、息子さんは変わる。このように考えて、矢印を自分に向けましょう。
これが2つめです。
ただし、何か新しいことをする必要はありません。冒頭で申し上げたように、すでにお母さんは対策を知っています。
「何も口出ししない、褒める以外は何も言わない」
これが正解だという確信をもって、ご自分の対応を変えましょう。そして夫にもそのことを伝え、家庭を息子さんが安心して過ごせる安全基地にしてください。そうすることで、息子さんはエネルギーをチャージできます。
昨日の自分と比べたら上手になった、などと褒める必要はありません。自分がうまくなったかどうかは本人が一番わかっています。美味しいご飯を作って洗濯をしてあげてください。そして、君がご機嫌に過ごしてくれれば十分だと伝えましょう。
何かしなければという足し算ではなく、無駄なことを削っていく引き算で子育てしてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ 新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『 東洋経済オンライン』などでスポーツ、 教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に 詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシ ュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界 を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』 (講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシム の遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッ カーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館) 『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新 書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向け の講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグ リティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、 朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
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構成・文 島沢優子
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