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楽しまなければ勝てない~世界と闘う“こころ”のつくりかた

「だって、僕が後悔するじゃないですか」勝つために子どもたちの自主性を封印する指導者が残すもの

公開:2019年8月21日 更新:2019年9月18日

キーワード:グローバルグロービスコーチングプチ承認主体性八村塁大船渡高校大谷翔平渋野日向子甲子園登板回避自主性

■「だって、僕が後悔するじゃないですか」大人のエゴは何を残すのか

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選手が自己決定して挑むことで、自信と成長につながるのです(写真はイメージです)

 

ある高校野球の名門校の監督さんは「自主自律を重んじて指導をしている」と話したそうです。指示せずに選手にやらせているといいます。

ひとりの記者が「勝負所でも指示はしないのですか? 高校サッカー界では、全国大会の舞台でも指示しないコーチがいるそうですよ」と話したら、その監督はこう答えました。

「それは指示しますよ。だって、僕が後悔するじゃないですか」

残念ながら、軸は選手ではなく、かかわる大人なのです。

監督の言うとおりにして負けることもあります。言うとおりにして勝つこともあります。いずれの場合も、何が残るでしょうか。

選手が自己決定して挑む。負けても、そこには自分たちで考えて挑戦したという満足感と、ではどうすればよかったかという未来への問いが残ります。

勝てば「自分たちで考えて勝てた!」というかけがえのない自信が残ります。

 

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高橋正紀さんprofile.jpg

高橋正紀(たかはし・まさのり)

1963年、神奈川県出身。筑波大学体育専門学群ではサッカー部。同大学大学院でスポーツ哲学を専攻。ドイツ国立ケルンスポーツ大学大学院留学中に考察を開始した「スポーツマンのこころ」の有効性をスポーツ精神医学領域の研究で実証し、医学博士号を取得。岐阜協立大学経営学部教授及び副学長を務めながら、講演等を継続。聴講者はのべ5万人に及ぶ。同大サッカー部総監督でもあり、Jリーガーを輩出している。
Jリーグマッチコミッショナー、岐阜県サッカー協会インストラクター、NPO法人バルシューレジャパン理事等を務める。主な資格は、日本サッカー協会公認A級コーチ、レクリエーションインストラクター、障害者スポーツ指導員中級など。

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監修:高橋正紀 構成・文:「スポーツマンのこころ推進委員会」

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