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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
「相手のマークを外す動き」U-11年代にどう教える? 説明下手な指導者でも選手に伝わる方法を教えて
公開:2024年5月24日 更新:2024年6月 5日
■4種年代から常に考える練習を取り入れなければならない
そう考えると、私たち日本の指導者は、4種の段階でこういった練習をもっとやらなくてはいけません。簡単なものでは、低学年のころに鬼ごっこなどをたくさんやります。相手を出し抜く、だますといったずる賢いことが考えられる。もっと言えばいつも考える頭になれば変わってきます。
それなのに、トップの子は体格がよいか、足の速い子がベースになります。本当にそれが正しいのでしょうか。
私が見ている中学生は、小学生のときからフォワードですが、性格が真面目でやるプレーが相手にわかってしまう子でした。相手の裏をかけないのです。ところが、その子をボランチに置いたら才能が生きました。体力もあるので、よく動き相手の攻撃の芽を摘んでくれるのです。
そんなことも考えながら日々学んでいただければと思います。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
取材・文 島沢優子
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