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U‐12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2025

愛媛の大西キッカーズがワーチャレでバルサに挑戦。後輩たちに伝えたい、貴重な経験

公開:2025年8月20日

キーワード:バルサバルセロナワーチャレワールドチャレンジ大西キッカーズ

8月19日に行われた『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2025』初日。予選リーグで、FCバルセロナと対戦したのが、愛媛県今治市を拠点に活動する大西キッカーズです。

試合はバルセロナの攻撃力に翻弄され、0対5で敗れましたが、ベンチからポジティブな声掛けが飛び、最後まで一矢報いようと気迫を示しました。

試合後、田口怜央コーチと越智心太郎選手、越智崇太選手に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之/写真:新井賢一)

 

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(大西キッカーズはFCバルセロナの球際の強さに苦戦も最後まで気迫を示した
 

 

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 指導者インタビュー 

■「球際の強さが課題」

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(FCバルセロナとの対戦を振り返った田口怜央コーチ

 

――予選リーグ初戦でFCバルセロナと試合をしました。感想を聞かせてください。

田口 もう少し個人でグイグイ抜かれてしまうのかなと思っていたのですが、想像よりは......。という感じでした。ただ、自分たちがずらされているような、マークがつききれていないところでシュートを打たれた印象です。もっと球際を強くいけないと、このレベルの相手と戦うのは難しいなと感じました。

 

――バルサ戦に向けての準備はいかがでしたか?

田口 バルサに向けてというわけではないですが、普段は8人制で11人制をしていないので、地元の中学生と練習試合をさせてもらいました。大きな舞台なので緊張もあると思いますし、疲れるスピードが早かったかなという感じです。バルサはやりたい相手で楽しみにしていましたが、結果は残念です。

 

――選手への声かけがとてもポジティブで印象的でした。普段の指導では、どんなところを大事にしていますか?

田口 大会では選手の気持ちを上げてあげたいので、このような声掛けをしています。ただ練習や練習試合では厳しく接することもあるので、その使い分けは必要かなと思います。

 

■この経験を後輩たちに伝えてほしい

――ワールドチャレンジで世界に挑戦したわけですが、この大会の意義についてはいかがでしょうか?

田口 バルセロナが海外から来て、自分らの世代の世界の水準を知ることができたのは大きな経験だったと思います。先日まで出場していた、(フットサルの全国大会)『JFAバーモントカップ』では、優勝したチーム(マルバ千葉)と、ベスト4に進出した大阪のチーム(TSAフットサルスクール)が同じグループでした。

バルサもそうですし、全国トップレベルのチームと試合をして、僕らのように全国に出るだけのチームとは個も組織もレベルが違うと感じたので、勉強して、トレーニングし直したいと思います。

 

――この大会の経験を選手たちにどう活かしてほしいですか?

田口 僕らは毎年全国大会に出られるようなチームではありません(注・ワーチャレは初出場)。この経験を、今回来ていない後輩たちに伝えてあげてほしいです。そしてこれから始まる、全日本U-12サッカー選手権大会の予選に向けて、個人の技術やチーム力を高めていってほしいと思います。

 

 選手インタビュー 

■攻守のキーマン2人の感想は

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(試合後インタビューに答えてくれた越智心太郎選手、越智崇太選手)
 

 

攻撃のキーマンとして奮闘した越智心太郎選手、守備の要として体を張ったプレーを見せた、越智崇太選手に話を聞きました。

 

――バルサ戦の感想を聞かせてください。

越智心太郎選手 一方的に攻められる形が多かったですが、10本に1本ぐらいはいいボールが来て、裏抜けしてドリブルすることもできました。海外の強度を初めて味わって、自分の持ち味のスピードが通用せず、シュートを1本も打てなかったのが悔しいです。これからは他のプレーも学んで、強度が高い試合でも活躍できるようになりたいです。

 

越智崇太選手 バルサの選手は、自分が想像していたのとは違うプレーをしてきました。コーナー付近で加速して中に入り、シュートを打てるような場所にボールを置いたり、後ろからパスを回して蹴ってきたり、色々なパターンで攻撃してきました。僕たちはボールに触れる時間が少なかったので、もっとボールに関与できるようになりたいです。自分はセンターバックなので、ゴールを守る役割をより果たしていきたいと思います。

 

■この経験を誇りに、さらなる成長へ

――外国の選手と試合をすることはなかなかないと思いますが、この経験を次にどう活かしていきたいですか?

越智心太郎選手 これまでやってきた中で、バルセロナというチームは一番有名で、一番強いチームだと思います。そこに対してしっかりと、ディフェンスやドリブルなどで仕掛けることができたことに誇りを持って、「ドリブルが止められた」と悪い方に考えるのではなく、強いチームとも互角にやれたんだという気持ちを持って、次に試合する相手をバルセロナのディフェンスだと思って、積極的に仕掛けていきたいです。

 

越智崇太選手 バルセロナは僕たちが戦ってきたチームの中で一番強いと思うので、その経験を活かして、守備をもっと強くしたり、声のかけ方を良くしたりして、自分の成長につなげていきたいです。

 

■堅守速攻の仲良しチーム

――バーモントカップもワーチャレもあって、この夏は良い経験ができていると思います。感想はいかがですか?

越智心太郎選手 今のところ全国大会を含めて、まだ1勝しかできていません。僕はフォワードなので、点を取るのが第一の役割だと思っています。点を取ることがまだ足りないので、相手がどれだけ強いチームでも、絶対に点を取って愛媛に帰りたいです。

 

越智崇太選手 全国大会では全然勝てていないので、もっと集中して、みんなでチームプレーをして、全国に大西キッカーズが強いチームなんだということを示したいです。

 

――最後に、大西キッカーズはどんなチームか教えてください。

越智心太郎選手 堅守速攻で守備を固めて、マイボールになった時に裏やフォワードにつけて、そこから前を向いて、カウンターで攻め込んでいくチームです。

 

越智崇太選手 幼少の時から全員とても仲が良く、途中から入ってくる人も、みんな仲が良いので、チームの雰囲気はとても良いと思います。

 

ワールドチャレンジ2025大会結果はこちら>>

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