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- 「サカイクキャンプ」でサッカーの技術とライフスキルを身につける
- 「"サッカーを教えない"サッカーキャンプ」で身につく人生に必要な5つのスキル
「サカイクキャンプ」でサッカーの技術とライフスキルを身につける
「"サッカーを教えない"サッカーキャンプ」で身につく人生に必要な5つのスキル
公開:2017年5月18日 更新:2021年1月27日
■『サッカーを教える』というこだわりを捨てたら子どもたちが楽しそうにプレーしだした
高峯コーチはそう言うと過去の失敗を教えてくれました。一時はサカイクキャンプもサッカーのスキル向上を掲げ、トレーニングの内容や座学など2泊3日のスケジュールを綿密に練り上げていたそうです。だから、子どもたちも上達のためにサッカーを習いに来ているし、コーチ陣も教えている印象を持っていたと言います。しかし、それが落とし穴だったそうです。
「たった2泊3日のキャンプでサッカーが上手くなろうなんてたかが知れています。私も子どもたちも手応えをあまり感じられなかったんですよね......。選手たちにとっては用意されたものをこなすだけでは何も得るものはありませんから。その頃は開催するごとに参加者は減っていくし、私たちにも手応えはありませんでした。
それで、ある時『サッカーを教える』というこだわりを捨て、子どもたちが思い切り自由にプレーできるようなキャンプにしようと開き直ったんです。そうしたら子どもたちが笑いながらサッカーをやるし、夜も枕投げなんかをして楽しそうで。私たちコーチも自然に笑顔だったんです。その時に方向性が見えました」
「サカイクキャンプのトレーニングの目的は『攻守における基本的な個人戦術を身につけること』そして、『思い切りプレーすること』です。ミスしてもコーチが怒ることはないし、選手自身が思ったこと感じたことをまずプレーで表現することが一番なんです。だから、コーチが伝えるのは攻撃も守備もサッカーの本質、原則をもとに全力でプレーすること」
なぜだかわかりますか?
「サッカーの本質をもとに本気でプレーするから『相手に勝つにはどうしたらいいのか』を考えるし、だから試合で生きるテクニックや戦術が身につくんです。サッカーの本質に本気で取り組んだからこそ自信がつくし、本気でぶつかり合ったからこそ仲間たちと信頼関係が築けてキャンプ中ピッチ外の私生活も楽しいんです」
近日中にサカイクキャンプ参加者2名のお父さんとお母さんの体験記事をアップする予定ですが、「次回も参加する?」と聞くとほとんどの子どもたちが「次回も行きたい」と答えるそうです。
■チームのためにプレーすることは、社会生活にも通じる
東海林先生のアドバイスを受け、春のサカイクキャンプでは高峯コーチが夜のセミナーにて日本代表選手などのプレー映像を見せ、どうして「1.考える力 2.リーダーシップ 3.感謝の心 4.チャレンジ 5.コミュニケーション」がサッカー選手に必要なのかを講義したそうです。そうしたら、子どもたちも目を輝かせながら「そうなんだ」と納得したと言います。
トップレベルのプロクラブでも苦しい時にチームのために犠牲を払って働ける選手を必ず獲得するし、評価をします。それはチームがうまくいっている時に貢献できる選手はたくさんいるけれど、長いシーズンを戦う時に必ずうまくいかない時があり、そこで力を発揮して貢献できる選手がチームに必要だからです。だからこそ、日本代表の長谷部誠選手のような選手は評価されるのです。これは社会においても必ず通じる部分ですし、生きる部分です。
「春のキャンプで岡崎慎司選手の言葉とそれに裏付けられたプレー集を見せたら子どもたちは食い入るように見ていました。『足が遅くても、背は高くなくても、考える力があればプレミアリーグでプレーできるんだよ』、『チームのためにプレーできる選手ってすごいよね』と子どもたちに言ったら、みんなが『すごい』って。次の日から全員が全力でプレーしていました」
次回は「サカイクキャンプで感じた子どもの変化 お父さん編」をお送りします。
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取材・文:サカイク編集部
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