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■鬼ごっこ3
鬼ごっこ3は、ボールを扱いながらの二人一組の鬼ごっこの様子です。鬼ごっこ2との違いがおわかりでしょうか?
“鬼が複数か”“鬼が一人か”の違いですが、子どもたちが身につける要素の度合いに大きな変化があります。鬼が複数の場合は「より周囲を確認しておくこと」の比重が高くなり、鬼が一人の場合は「よりボールをうまく扱うこと」に意識が傾けられるため、ボールフィーリングを養うことに重きがおけます。
この二人一組の鬼ごっこは、つねに1対1の状況のため、相手と向かい合う状況や相手から逃げる状況の使い分けが必要になり、個人の技術をより高めることが期待できます。さらに鬼が自分しか狙ってこないため、休む暇もなく、体力向上にはもってこいです。ただ一方で、コーチは一回の練習時間を長く設けすぎるとオーバーワークになりかねないので、そのあたりは子どもたちの様子を見ながら時間を調節しましょう。
今回強調してきた鬼ごっこで、最後に伝えたいことがあります。それはオープンマインドの精神です。U-6~8年代の子どもたちにとって、まず大切なことは“サッカーの楽しさ”“仲間と体を動かすことの楽しさ”“仲間と一緒にボールと戯れることの楽しさ”を知ることです。
それを体で知るために最適な方法が鬼ごっこです。鬼ごっこは遊びですから、遊びの中でサッカーを学べば、生涯、子どもたちの心の中で“サッカーは楽しい”という気持ちが消えないでしょう。これは決してドリル的なトレーニングでは身につけることはできません。オープンマインドの精神がサッカーの楽しさというバックボーンをつくってくれます。
コーチも共に楽しんで練習しなければ、子どもたちはサッカーを楽しいと思えません。選手だけでなく、監督やコーチ自らが率先してオープンマインドの精神を持ち、ぜひ練習してみてください。わたしも楽しんでいます。
隔週金曜日の夜にアップしますので、お楽しみに!
企画・構成 木之下潤
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