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考え・自分で行動する力を伸ばす ~サンガつながり隊よっしぃコーチの「みんながつながり隊っ!」~
10秒待つだけで子どもは変わる! あと少し待ってあげれば子どもは自分から動き出す
公開:2018年9月10日
京都サンガでは「サンガに関係する全ての人々の心を明るくすると同時に、サッカーを通じて地域を振興し、連帯を深めること」を理念としています。この理念をもとに「子ども」に焦点を当て、「子どもまんなかプロジェクト」と題し、2012年から「サンガつながり隊」という活動を行っています。
今回は、子どもたちの発想を大事にしながら生きる力を育むために取り組んでいること、保護者のみなさんにも心得ておいてほしいことをご紹介します。
子どもの自由な発想力を大事に。子ども自身、失敗から学んでいく。
■自分からペアが作れない子の「ドキドキ」体験も成長の時間
「サンガつながり隊」ではよくペアやグループをつくって勝敗を競うゲームを行います。一緒に組む仲間は子ども自身が声をかけ合いながら決めるよう促すのですが、なかなか相手を見つけられない子に対して、大人が介入して「○○さんとペアになりなさい」とか「○○さんをグループに入れてあげて」と言って手を差し伸べることがしばしば。
私としては、その子が勇気を出して「一緒にやろ?」と誰かに声をかけることを期待しているので、ちょっと残念な気持ちになってしまいます。「サンガつながり隊」は人と人がつながることの大切さや楽しさ、素晴らしさを知ってほしいという願いのもと、活動をしています。
ペアやグループをつくるゲームも、自分の意志で誰かとつながることを促すためのメニューです。グループをすぐにつくれなくても、誰とやるか迷ったり、誰かに声をかけるのが恥ずかしくてドキドキする体験も子どもにとってはとても大切な時間です。
もし「別に誰ともつながりたくない」とか「ペアを作るのが面倒」と思っている子がいたとしても、その根底には「誰かに優しくしてほしい」「誰かに優しくしてあげたい」という気持ちは眠っているはず。
あと少しの時間を待ってあげたら、勇気を出して自分から声をかけたり、「あの子がひとりで困っているから、ペアになってあげよう」という気持ちが芽生えたりするかもしれませんよね。
そんな子どもの心の動きを待ってあげることができず、常に大人が手を差し伸べるようなことを続けてしまえば、「大人がペアをつくってくれるだろう」と、自らの意志で行動することをやめてしまう子どもが出てきはしないかと、心配です。
かく言う私も、かつては子どもがなかなか言うことを聞いてくれないことに苦痛を感じていた時期がありました。ジュニア世代のサッカー指導をしていた私が幼稚園の体育指導を担当することになった時のことです。
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