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あなたの支え合う心が、子どもの成長を加速させる
親子や子どもひとりでできる!うまくなるトレーニング5選
公開:2015年11月16日
サッカー少年のお父さんお母さんならば、子どもの自主練習に付き合うこともあるでしょう。そのとき、お子さんとどのような練習をしますか? パス交換やシュート練習をすることが多いのでしょうか? それとも一対一でボールの取り合いをするのでしょうか?
サッカーをうまくプレーするためには、トラップ、パス、シュート、ドリブルなどさまざまなスキルが必要になります。練習に付き合うのはいいけど、こんな練習でいいのだろうか? どんな練習をしてあげるのが子どものためになるんだろう? そんなふうに考えたことはありませんか?
そこで今回は、自身の子どもが入ったサッカーチーム『こくみん共済SC』でコーチを務める平川勝也さんに、効果的な親子でできる練習メニューや、お父さんお母さんが時間がなくて付き合えないときに、子ども一人でできる練習メニューも考えてもらいました。ぜひ、ご活用ください。(取材・構成 サカイク編集部)
今回、読者の疑問に答えてくれる『こくみん共済SC』のメンバーはこの人
平川勝也(40歳)
【職業】アパレルショップの運営
【チームでの役割】サブコーチ
【応援スタイル】ユニークやじ飛ばし型
人と同じことをすることが嫌いな性格。サービス精神旺盛なため、応援の際には周囲の笑いを誘うような一言をつねに考えている。たまに楽しくなりすぎてしまい、審判から注意されることも。お調子者だが心優しい性格で、子どもたちがメインコーチに怒られたときなどのこころのケアがうまい。
【備考】仕事は、自身が開いたアパレルショップの運営。基本的に自由奔放な性格で子育てには積極的。比較的自分の時間を確保しやすい事業主ということもあり、息子がサッカーをはじめたことをきっかけにコーチを補佐するサブコーチをはじめる。
サッカー経験はない。
※このキャラクターはフィクションです。登場する人物、団体名は実在の物とは関係ありません。
今回は、ぼくが自分の息子と朝練をするときに行っているおススメの練習メニューをご紹介します。パス、シュート、一対一、リフティング、ドリブルの5つのメニューです。ぼくはもともとサッカー経験がなかったので、サッカー初心者のお父さんお母さんにも優しいメニューです。ぜひ試してみてください。
■親子でできるパス練習
よくある対面のパス練習ですから、サッカー初心者のお父さんやお母さんでも相手をしてあげることができます。この練習のポイントはただひとつ。ぼくら親と子どものいる中間地点にマーカー(小石やペットボトルなどでもOK!)をふたつ平行に設置すること。これだけで練習の効果が格段に変わります。
対面のパス練習って、なんとなく惰性でやってしまいがちです。それはこの練習に目的がないからです。たとえば、サッカーの試合なら点を取るという目的がありますよね。そこで、このマーカーを設置することで「マーカーの間を通す」という目標をつくってあげましょう。「お父さんと、どっちがマーカーの間を多く通すことができるか勝負だ」とゲーム性を持たせてもいいですし、徐々にマーカーの感覚を狭く、対面の距離を長くして難易度をあげてみてもいいでしょう。
■親子でできるシュート練習
ゴールを設定し、大体、ペナルティエリアの数歩外くらいの距離に子どもが立ちます。その後ろからお父さんお母さんがパスしたボールをトラップしてシュートする練習です。
この練習のポイントは、お父さんお母さんがボールをパスしたあと、子どもに後ろから駆け寄ってプレッシャーをかけること。これが、試合により近い環境を作り出してあげることになります。
シュート練習では、ゴールを決めることができるのに、試合になるとシュートをはずしてしまう子っていますよね。それは、相手のプレッシャーがある中でシュートを決めることに慣れていないからです。子どもの技術レベルや年齢に合わせて、リリースするボールや駆け寄るスピードをコントロールして、難易度を調整してあげましょう。
■親子でできる一対一の練習
ゴールをふたつ設定し、子どもはどちらかのゴールをドリブルで通過する、お父さんお母さんは子どもにゴールを通過されるまえにボールを奪うことを目的とします。
目指すべきゴールがふたつあることで、子どもにはふたつの選択肢ができます。親の動きを見ながら、どちらのゴールを目指すべきかを選択することで状況判断力が身につきます。
低学年のうちは、お父さんお母さんがすこし大げさなくらいどちらのゴールを守るか明確に示しましょう。高学年になり、子どもが空いているゴールに進むようになってきたら、今度は親も真剣です。かけ引きで相手の逆を突く能力を磨いてあげましょう。
親子でできる練習メニュー、いかがでしょうか? 少し工夫するだけで練習を単なる練習に終わらせない、試合でも通じる能力を磨くことができます。
つぎは、お父さんお母さんがお仕事や家事で手が離せないとき、子どもがひとりでできる効果的な自主練メニューをふたつご紹介します。お子さんの積極性を養うためにも、ぜひお子さんに伝えてみてください。
■ひとりでできるリフティング練習
ひとりでのサッカー練習といえばリフティングです。ただし、なにも考えずにただひたすらボールを突いていても、大きな上達は見込めません。
そこで、前向き、後ろ向きに進むリフティングをおすすめします。浮き球を自分が思った方向にコントロールする技術、さらにボールと一緒に身体を移動させる技術が身につきます。前に進むリフティングはよく見ますが、後ろに進むリフティングは大人でも難しいです。
ディフェンスラインの裏に飛び出してゴール目前という場面で、トラップに失敗してしまい相手DFに追いつかれてしまう、あるいは、目の前に相手DFがいる場合に後ろにコントロールすれば奪われないのに、トラップに失敗してしまう。子どものサッカーを観にいくとそのような場面を目にすることがあるでしょう。そういった場面で、しっかりとトラップできる能力が、この練習で身につきます。
■ひとりでできるドリブル練習
ひとりでできるドリブル練習と聞いてみなさんはどんなメニューを想像しますか? 多くの人が、コーンを8の字に置いてスラロームでドリブルしていくスタンダードなものを想像するでしょう。このジグザグにスラロームするドリブル練習はさまざまな角度にボールを運ぶ技術を身につけることができます。しかし、ドリブルで相手を抜くためには、四方八方にドリブルできるスキルだけでは足りません。ドリブルで相手を抜くためにはスピードの緩急をつける必要があるからです。そこでぼくがおすすめする練習がこちらです。
黄色いコーンを通過するタイミングでスピードアップ、赤いコーンを通過するタイミングでスピードダウンします。
親子練習に関するアンケート
■平川勝也さんのけがの保障に関する疑問
「そういえば、チーム(こくみん共済SC)では保険に入っているけど、親子で練習していてけがをした場合は保障されるのだろうか? 自主練習中のけがが仮に保障されるとしてもそんなことでチームの人間に手間をかけさせるのは申し訳ない。個人で簡単に入れるものはないかなぁ?」
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取材・構成 サカイク編集部 練習メニュー監修 西牟田真也コーチ[シンキングサッカースクール]
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