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2016年1月11日

國學院久我山-青森山田[第94回全国高校サッカー選手権準決勝

2016年1月9日(土)14:20キックオフ/埼玉県・埼玉スタジアム2002/観客数25,073人/試合時間90分
國學院久我山2(1-1、1-0)1青森山田
 
得点者
鳴海彰人/青森山田(前半17分)
野村京平/國學院久我山(前半25分)
戸田桂佑/國學院久我山(後半45+3分)
 
取材・文 鈴木智之
 
先制点は前半17分。今大会、猛威を振るった⑤原山海里のロングスローが起点となり、③常田克人が頭で反らせたボールを⑰鳴海彰人がヘディングで押しこみ、青森山田が先制する。しかし、その後は久我山が⑨小林和樹、⑩澁谷雅也、⑭名倉巧を起点にパスをつないで攻めあがり、青森山田ゴールに襲いかかる。そして25分、名倉のクロスに反応した②野村京平が強烈なヘディングシュートを突き刺し、久我山が同点に追いつく。後半に入ると青森山田のエース、⑩神谷優太が積極的に突破を仕掛け、再三強烈なシュートを放つが、久我山の1年生守護神・①平田周を軸に凌ぐと、後半アディショナルタイムに途中出場の⑬戸田佳佑が勝ち越しゴールを決め、久我山が勝利。初の決勝進出を果たした。
 

■小柄な2年生コンビが強力ツインタワーを攻略!

サッカーに体の大きさは関係ない。それを証明したのが、國學院久我山の2年生コンビだった。ワントップを務める⑩澁谷雅也は163センチ、トップ下で攻撃をリードする⑭名倉巧は167センチと小柄な部類に入る。対する青森山田のセンターバック、ベガルタ仙台加入内定の③常田克人は189センチ、④近藤瑛佑は190センチあり、大会屈指の大型コンビである。
 
青森山田の“ツインタワー”をどう攻略するか。トップ下の名倉は「相手はプロ内定選手(③常田)もいて、身長も高い。自分と(⑩澁谷)雅也は背が高くないので、足元の技術で相手を翻弄しようと思っていた」と語る。そのイメージの源はバルセロナだ。「メッシも背が高くないけど、大きい選手に負けていない。そういうイメージで、デカイ相手を技術で上回れれば、必ず抜けると思っていた」(⑭名倉)
 
久我山の同点ゴールは名倉の閃きから生まれる。1点ビハインドで迎えた、前半25分。⑭名倉が左サイドをドリブルで突破し、ゴール前にシュート性のクロスを送る。そこにいたのはDF②野村京平。強烈な弾道のボールを頭で合わせ、久我山が同点に追いついた。ボディーバランスに優れ、正確で強いキックでチャンスを作る姿は、名倉が「あこがれ」と語るイニエスタのようだった。
 
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