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2016年1月11日
東福岡-星稜[第94回全国高校サッカー選手権準決勝]
立ち上がりはお互い様子を伺う展開だった。しかし、徐々に攻撃力で上回る東福岡がペースを握りだすと、前半45分にMF⑩中村健人の展開から、FW⑧橋本和征の左からの折り返しを受けたMF⑥藤川虎太朗が鮮やかに射抜いて、先制に成功する。後半もさらに攻め手を強める東福岡は、後半13分にMF④鍬先祐弥が追加点。これで試合を決定づけると、最後まで相手にペースを与えること無く試合終了。東福岡が決勝進出を果たした。
■アンカー鍬先が大車輪の活躍。東福岡が17年ぶりの決勝進出!
東福岡の攻守の要・MF④鍬先祐弥が、今大会初ゴールをたたき込んだ。
彼は伝統の4-1-4-1システムのアンカーという重要な責務を任されている。展開力が持ち味の彼は、「僕の役割は中盤の球際で負けないこと、なるべく前に前にボールを運ぶこと。この2つを意識した」と、1回戦から攻撃の起点として全体をコントロールするだけでなく、積極的にツーシャドーを追い越して、バイタルエリアに顔を出し続けた。ゴールこそ奪えなかったが、相手は後方から湧き出て来る彼を捕まえきれず、しばしばマークが混乱していた。
そして、貫き続けたその姿勢が、準決勝の大舞台でついに結実をした。立ち上がりから持ち前の展開力はもちろんのこと、積極的な出足で前半からバイタルエリアに顔を出していく。
「前半から効果的にボールを動かせていた」と語ったように、④鍬先、⑥藤川虎太朗と⑩中村健人のツーシャドーを軸に、パスワークで攻撃を構築すると、前半終了間際に⑥藤川が先制点を挙げて、試合を有利に進めた。
「後半は絶対に前のスペースが空くと思っていた」と、虎視眈々とチャンスを狙っていた④鍬先に、待望の瞬間が訪れる。後半13分、⑩中村のパスを受けた⑪三宅海斗が前を向くと、バイタルエリアにスルスルと顔を出す。
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