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正解がないからこそ悩む「褒める」「叱る」のさじ加減 悩める保護者に7,000人以上指導してきたサッカーコーチが回答

公開:2024年10月23日

キーワード:サカイクアンバサダーサカイクキャンプシンキングサッカースクール座談会怒る自己肯定感褒める

最近は学校でもスポーツの現場でも、子どもを理不尽に怒る場面は減っています。

子どもが尊重されて、良い時代になったと実感する一方で、「甘やかしすぎでは? と感じる」、「ぬるい環境で育って将来社会で生きる耐性がつくの?」という不安もある、という親の声も聞きます。

褒めるだけでなく、時にきちんと叱ることも大事なのでは。と感じている親御さんは多いと思いますが、「叱る」と「怒る」の違いがわからなかったり、感情的に怒ってしまっていませんか?

そこで今回、サカイクアンバサダーにご参加いただき、サカイクキャンプやスクールで何千人もの子どもたちに接していて自身もサッカー少年の父親である菊池健太コーチに「怒る」と「叱る」の違いや、「褒める」との使い分けなどを伺いました。

今回は、小5の我が子についつい感情的になってしまうお母さんの相談。

100%の正解があるテーマではありませんが、ぜひ参考にしてみてください。

 

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サカイクキャンプやシンキングサッカースクールで7,000人以上の子どもたちに接してきた菊池健太コーチ

 

<<「褒める」も「叱る」も大事 サッカーで子どもを伸ばすために必要な「叱る」の定義や適切な声掛けは?

 

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■自分が疲れていたりすると、叱るときに感情を乗せてしまうことも

カジさん(仮名)は、もともと「褒める」も「叱る」も大事にしたい方針で、今回のテーマに興味を持ってご参加いただきました。

前編で菊池コーチが伝えた、「叱る、は未来に向けての言葉」に大いに共感したと言いつつも、サッカーをしている小5のお子さんに対して「普段は意識しているんですが、疲れていたりすると、自分の感情を乗せて言葉を発してしまったりするんですよね」と、褒めると叱るのバランスを大事にした子育ての難しさを明かしました。

気持ちと体力に余裕があれば、冷静に対応できることも、疲れているとできないこともありますよね。

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少年サッカーのイメージ

 

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■サッカーに悩むわが子を叱咤した方がいいのか悩んだ時も

カジさんは、最近までお子さん自身がサッカーで悩みを抱えていたそうで、体にも症状が出るほどだったそう。

サッカーが好きで高い意識を持ち、頑張っているのに苦難するわが子を見て、サッカーから離したほうがいいのか悩んだ一方で、叱咤したほうがいいのか悩んだこともあったと言います。

  

■悩んだ経験を持つ子はほかの子に優しくできる子に育つ

そんなカジさんの悩みに菊池コーチはこう答えます。

「うまくいかない時は誰にでもありますが、カジさんがお子さんのことをしっかり観察して寄り添っているので、話し合いをしながら必ず乗り越えられると思います」

そしてこう続けます。

「小学生の時にそういった悩む経験をした子は、自身の経験により他の人に優しくできる子になったり、アドバイスできる子に育つと思います。大きく成長する時ととらえることもできます」

と、お子さんに寄り添う姿勢を称えました。

 

■正解がないから悩む

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少年サッカーのイメージ

 

菊池コーチの話を聞いて、カジさんは力強く「ありがとうございます」というと、少しすっきりした表情でこう語りました。

「小5でこんなに悩んでいるのは心配でしたけど、自分より頑張っているんじゃないかと思う部分もあるんですよね。だから、これからも一人の人間として接してあげようと思いました」

そのうえでこのような本音も。

「でも、親の立場として悩みますね。『正解』がない分、その子によっても受ける影響は違うでしょうし、自分の選択があっていたか確認する場もない。だから、このような座談会でほかの人の話を聞いて『そっか、そういう考えや方法もあるんだ』と知れることはありがたいです」

子どものことを思って言っていても、子どもによっては受け取り方が違うこともあったり、万人に合う「正解」がないから親は悩むのですよね。

それでも、たくさんの子どもたちに接してきたコーチのお話やほかの参加者のお話を聞いて、安心をすることができたことは大きな収穫だったといえるでしょう。

 

■褒める、叱るは両方大事

前回の記事でもお伝えしましたが、褒めることはもちろんとても大事です。子どもたちだって褒められたら嬉しくなって、もっとやってみよう、と挑戦する子も多いものです。

 

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サカイクキャンプやシンキングサッカースクールで7,000人以上の子どもたちに接してきた菊池健太コーチ

 

ただし、何でもかんでも褒めていればいいものではなく、選手として人間としてもっと伸ばすためには、「未来の話」を多くしないといけません。

褒めるばかりではなく、よくないことはしっかり叱り、改善と成長を促すこともこの先伸びるために大事だと、これまで7,000人以上の子どもたちを指導してきた菊池コーチも念を押します。

サカイクが開催している「サカイクキャンプ」では、子どもたち一人ひとりを尊重し、チャレンジしたことなど褒めるべきところはしっかり褒め、人として良くないことをした時にはきちんと叱る、という接し方をしています。

サッカーの技術だけでなく、ピッチ外の人間性が大事だということも学べるサカイクキャンプ、この冬も開催予定です。ぜひお子さんを参加させてみませんか?

次回は、いつも怒ってばかり、そもそも褒めるのが苦手なんです......。というお母さんの相談をお送りします。

 

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