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セレクションに落ちた時、親が子にかけるべき言葉とは? ~成長を促し、夢を応援する親の姿勢~

公開:2025年10月28日

キーワード:セレクションセレクション落ちた声かけ

サッカーチームのセレクションは、子どもたちにとって大きな試練となる一方で、その後の成長に繋がる貴重な経験でもあります。

今回は3組のサッカーファミリーにインタビューを行い、セレクションに落ちた時に親がどのような言葉をかけ、その経験をどう活かしていったのか実体験を伺いました。

子どもたちの夢を応援し、成長を後押しする親の温かい言葉の数々から、子育てのヒントを見つけましょう。

 

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※前編は「関連記事」の一番上の記事になります

タイプによって響く言葉が違う
子どものタイプ診断>>

 

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■ほかの兄弟の時と同様に「次はもっと良いプレーができたらいいね」

次女が小学2年生でJクラブスペシャルクラスセレクションを受けたというママEさん。双子の弟さんと一緒に受けたそうで、当時のお子さんは弟となんでも一緒がいいという気持ちだったといいます。

セレクションに落ちた際、特にショックはなかったものの、Eさんは「次に受ける時はもっと良いプレーができたらいいね」と、他の兄弟と同じ声かけをしたそうです。

お子さんはその後、先に長女が所属していて第一希望だったジュニアユースに所属。現在はサッカーを辞めているそうですが、Eさんは「自分のやりたいことを見つけて充実した人生を送ってもらえたらいなと思っております」と、お子さんの人生全体を見据えた温かいメッセージを送っていました。

 

■「得意なプレーが一回でもできるように頑張ってね」ポジティブな課題設定で次へと繋げる声かけ

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「得意なプレーが一回でもできるように頑張ってね」と声をかけたのがママFさん。

お子さんは4年生で初めてチームから推薦されてセレクションを受け、その後は落ちることなく順調に進んだものの、6年生のジュニアユースセレクションで第一希望のチームに落ちてしまったといいます。

Fさんは、この声かけの理由について「とにかく、落ちたという事実を引きずりすぎて欲しく無かったのと、次は自分らしいプレーをして絶対な合格して欲しかったから」と語りました。

セレクションに落ちた理由が不明確だからこそ、想像で悩むのではなく、「改善できるところは改善して、いかに次のセレクションでは自分の良さをアピールできるかにかかっている」と考え、前向きな行動を促したかったのです

お子さんはその後、WEリーグ所属クラブのジュニアユースに所属し、なでしこジャパンを目指して現在もサッカーに夢中になって取り組んでいるそう。

Fさんは「技術の向上はもちろん、プロになる為に自己管理できる術を身につけて欲しいです」と、お子さんの夢を尊重し、応援する姿勢を見せています。

 

■「まだチャンスはある」挫折を乗り越え、夢を実現させたママDさんの声かけ

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お子さんが小学2年生でセレクションを受けたママGさん。本人がジュニアからJクラブの育成組織に入りたいという強い願望があり、そのためにスクールに通うなど準備を重ねていたそうです。

セレクションに落ちた時「まだチャンスはあるよ」とお子さんに声をかけた理由をこう語ります。

「まだ他のチームのセレクションもあったのと、この時受からなくても挑戦は1年後、2年後、3年後と続くのでそこで自信をなくして欲しく無かったんです」

この時はセレクション自体が初めてだったため、うまくいかないことが多かったことから、「サッカーで自分の良いところを表現できるようにというのがセレクションを終えての課題だと思った」と、今回の経験を次の成長に繋げてほしいという思いがあったといいます。

そして、この前向きな声かけが実を結び、なんとその2年後、お子さんは希望通りのJクラブの育成組織に合格したそうです。

お子さんの夢はトップチーム昇格。今のチームでプロになりたいという希望が強く、Gさんも同じことを望んでいますが、最高の環境でサッカーを楽しみながら、技術だけでなく人間性も磨いてほしいと願うGさんの言葉からは、お子さんの夢への強いサポートと期待が感じられます。

 

■セレクションの結果がすべてではない。子どもの成長を促す親の言葉の力

セレクションに落ちた時、親の言葉が子どもたちのその後の成長に大きな影響を与えるものです。

以前の記事(関連記事の1番上のリンク)でお伝えした「楽しむこと」を重視、結果だけでなく「過程」を褒め、自信に繋げた声かけ、プレッシャーをかけずに自己肯定感を育む声かけ、具体的な目標設定と継続を促した声かけ、ポジティブな課題設定で次に繋げた声かけ、挫折を乗り越え、夢を実現させた「まだチャンスはある」という言葉。


これらの親の言葉には共通して、子どもへの深い愛情と、困難を乗り越えて成長してほしいという願いが込められています。

セレクションの結果がどうであれ、親が子どもの気持ちに寄り添い、前向きな言葉をかけることで、子どもたちは自信を失うことなく、次なるステップへと進むことができるでしょう。

サッカーを通じて、技術だけでなく、人間性も磨き、自分の人生を豊かにしていく。それが、多くの親が子どもたちに望むことなのかもしれません。

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