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蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
自信がなくいつも指示待ちの息子に積極的になってほしい問題
公開:2022年11月 9日
■子どもを指示待ちにしているのは、保護者自身である
(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
いかがでしょうか。
お母さんが「少しでも前を向き、失敗していいからいっぱいボールを蹴りに行ってほしい」と本当に思うなら、彼のサッカーを否定したり、抑圧せず、ひたすら見守ることをお勧めします。
「子どもの運動能力を心配してやらせている」とありますが、息子さんはどうなのでしょうか? 自分の運動能力を伸ばしたいと思っていますか。親が一方的にサッカーをしろと命じてはいないでしょうか。息子さんを指示待ちにしているのは、親御さん自身かもしれません。天に唾することになっていませんか。
何をしたいのか。何に興味があるのか。まずは彼に問いかけることが重要です。どう声かけてあげたら良いか? と質問されていますが、何かを言う前に彼の気持ちを聞いてあげてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)。
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文:島沢優子
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