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あなたが変われば子どもは伸びる![池上正コーチングゼミ]
守備のトレーニング、奪ってからのポジティブトランジションを上手くいかせるには どうすればいい?
公開:2024年6月22日
■守備を鍛えることも大事だが、「失点したら取り返せばいい」という考えはもっと大事
先日、私が指導しているチームは、15分の練習ゲームを3本行いました。全部で30失点しました。お父さんやお母さんたちを前に、私が子どもたちに「今日の振り返りをどうぞ」と促すと、子どもたちは「相手のボールがとれた」とか「ボールがつながる場面があった」と話してくれました。つまり、こういうところがよかったというポジティブな印象を語るのです。
子どものミーティングのあとで親御さんたちに「30点とられても、子どもの感覚はこのような(ポジティブな)ものですよ」と説明しました。そして「それ(失点)を、25、20、10と減らしていくのは私の力です」と話しました。
失点が多いから守備を鍛えることは大事ですが「失点したら取り返せばいい」という考え方はもっと重要です。それを植え付けるためにも、大人である指導者のほうが失点に対して精神的にタフになってほしいと思います。
私の印象では、失点した子どもたち以上に、指導者や応援している保護者のほうが落胆しているように見えます。そのこともぜひ考えてみてください。
池上 正(いけがみ・ただし)
「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。
大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。
12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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取材・文 島沢優子
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